新型コロナの感染拡大の影響もあって、昨年、東京消防庁の119番通報は100万件を突破し、過去最多となった。メディアは不要不急の119番通報の自粛を呼び掛けている。
1月20日放送の「ひるおび」(TBS系)では、災害救急情報センターを取材し、「ごま油を処理してほしい」「アパートの階段に変な人が座っている」といった不適切な通報を紹介。119番通報の約2割は不要不急な通報となっていて、本来の消防業務を圧迫していると伝えた。コメンテーターでタレントの上地雄輔はその内容に驚き、「ちっちゃなことで…電話とか、救急車呼ぶこと有料にしちゃえばいいのにと思っちゃいます」とコメントしていた。
番組で紹介したのは救急安心センター事業の「♯7119」。急激な体調悪化などで119番通報するかどうか迷った際には、この番号にかければ救急搬送の必要性を判断してくれたり、応急手当の仕方を教えてくれるという。
司会の恵俊彰は「まずは♯7119ですか」と述べると、市民防災研究所の坂口隆夫事務局長は「119番通報する前に、救急車を呼ぶのか。呼ばなくてもいいのか。この♯7119に電話をして、判断を仰ぐということをお願いしたい」と訴えた。
これに恵は「♯7110っていうのもあるんですよ。110番」と別の番号を紹介。「ここもだから本当に、警察にいろんなことを相談する。悪徳商法であったりとかDVであったりとか…」と付け加えた。その後、恵はスタッフから訂正を求められたのか、「♯711…あ、♯9110か。失礼しました。♯7119、これがいわゆる119番ですね。それと♯7、91…」と混乱。上地から「覚えてない」とツッコミを入れられる始末で、恵がアシスタントの皆川玲奈アナに「皆川さんが言った方がいい」と呼びかけ、皆川アナはゆっくりと、「♯9110」と説明した。
「♯7119」と「♯9110」という相談番号でスタジオが混乱状態となり、話を振られた三田寛子は「私も覚えました。シャープでラッキーセブンのセブンをつけて119か110みたいなことでね」と述べると、出演者から「違います」「違います」と総ツッコミ。恵は「♯9110です」「♯7と♯9があるんですね」と訂正した。
「番組のやりとりにSNSでは《コメンテーターや司会者でも覚えられない電話番号って…》《恵さんも覚えてない》といった指摘が続々。恵さんは番組の中で『どこかに(番号を)貼っておいて』と言っていましたが、やはり携帯電話に登録しておくのがベストのようです」
23年は不要不急な119番通報が少しでも減ることを願ってやまない。