カリスマ馬券師・亀谷敬正「プロフェッショナル血統塾」<函館2歳Sは「米国血統」がカギ>

 函館2歳Sは、仕上がりスピードの早い血統が重要で、米国血統が走りやすいレースです。

 過去5年、二桁人気で馬券になったのは4頭。そのうち14年に11番人気で2着したタケデンタイガー、16年に13番人気で3着したタイムトリップ、17年、12番人気で2着したウインジェルベーラの3頭は父が米国型です。

 もう一頭の15年10番人気で3着だったヒルダは、母父が米国型ノーザンダンサー系のヨハネスブルグで、去年勝利したアスターペガサスは、父と母父がどちらも米国型のマル外でした。

 また、サンデーサイレンス系種牡馬は、サンデー系の中でも「Pサンデー系」になります。そして母父は米国型が走りやすい傾向があるレースです(各血統の国別タイプやサンデー系のタイプ分けは「亀谷ホームページ」で無料公開している「スマート出馬表」をご参照ください)。

 昨年、ホームページで推奨したラブミーファイン(2着)は、父がPサンデー系で母父が米国型。17年2着のウインジェルベーラ、3着アリア、15年3着のヒルダ、14年に勝利したアクティブミノルもPサンデー系と米国型の組み合わせでした。

 米国型以外では、1200メートルのスペシャリスト・サクラバクシンオーを母父に持つ馬が過去5年で4頭馬券になっていて、同種牡馬の系統「プリンスリーギフト系」の血を持つ馬にも注目です。

 また、函館芝1200メートル以外の路線から来た馬の期待値が高いレースでもあります。

 去年は前走芝1800メートルを使っていたラブミーファインが7番人気で2着。このように前走芝1400メートル以上を使っているパターンは、過去5年では3頭、過去10年でも5頭と出走数は少ないのですが、13年にトーセンシルエットが8番人気で3着、14年にトーセンラークが12番人気で僅差4着しています。

 今年の出走予定馬でみると、ビアンフェは母父がサクラバクシンオー。姉のブランボヌールも当レースを優勝しています。

 ケープコッドは、父がPサンデー系のダイワメジャー。母父は米国型のイルーシヴクオリティ。さらに母母父はストームキャットで、米国型の名血が母馬に固まっている母方です。米国型の適性が問われるこの函館2歳Sでは、名血と言えます。

亀谷敬正(かめたに・たかまさ) テレビ、ネットなどでカリスマ的人気の若手血統馬券師。「競馬放送局」では最終見解、勝負レースを公開。自身がプロデュースする無料血統出馬表(スマート出馬表)も大好評。「亀谷競馬サロン」では実際に亀谷と交流しながら予想を楽しめます。血統ビームオフィシャルサイトhttp://k-beam.com/

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