「高齢者は集団自決」に玉川徹氏が反論、成田悠輔氏との世代間対立が浮上

「羽鳥慎一 モーニングショー」(テレビ朝日系)で玉川徹氏が“指定席”に戻ってきたのは1月18日。この日の放送では、コメンテーターの座席のいちばん右端の席に座って、日本の少子化問題について他の出演者とトークを展開。その中で、コメンテーターで起業家の安部敏樹氏が、新たに挙げたテーマが「世代間対立」だった。

「この先、たぶん若い世代と上の世代で世代間対立が明確になってくるわけですよね。(日本に)限られた財源しかないです。それに対して高齢者向けのお金っていうのがたくさん使われていて、これはまだまだ続いていきます。それを『若い世代に使おうよ』となっていけば対立が生まれるじゃないですか」

 こう述べた安部氏は「20年先、30年先っていうことで、じつは今の60代、70代の人とは利害を一致させられるんじゃないかと思っている」と持論を展開。人生100年時代が叫ばれる中、今後の人口政策が成功すれば税収も上がり、現在50代〜70代の人たちが、ゆくゆくは社会保障で恩恵を預かれるとして、「世代間対立を作ることなく、次の世代に投資をしていきましょう、と合意できるようにしたい」と述べた。

 この意見に賛同した玉川徹氏は「世代間対立を生んでもしょうがいないんですよ」としてこう述べた。
 
「少なくとも20〜30年すればですね、今の80代、90代の人が50代、60代くらいの体を得られるようになる確率はかなり高いんですね。そうなると、高齢だから働けないから年金だとか、高齢だから働けないから若者が支えるっていう時代じゃなくなってくるんですよ」

 そのうえで、玉川氏は「たとえば『高齢者は集団自決しろ』とかね、そういうふうな話ではぜんぜんないと思っていて…。そんなことじゃなくて、誰もが等しく働いて、みんな働いて、この社会を豊かにしましょう、と。どうやったらそういう社会が作れるのかっていうことが大事」と結論づけ、その間、司会の羽鳥慎一は「うん」「うん」と頷いていた。
 
 経済学者の成田悠輔氏がネット番組で語り、拡散された「高齢者は集団自決、集団切腹すべし」との意見に真っ向反論する形となったが…。

「成田氏は前日17日の『モーニングショー』に出演。昨年、東京消防庁への119番通報が過去最多の約103万件に達し、そのうち約2割が不要不急の通報だったそうですが、成田さんは救急医療や物流の現場で人手不足が大きな問題になると指摘し、『社会全体として不要不急の通報みたいなものをできるだけしない』『省エネな社会を作っていく』とコメントしていました。常識的なコメントに思えましたが、やはり“集団自決発言”で炎上しているせいか、かなり冷たい印象を受けました。『モーニングショー』は曜日ごとに2人のコメンテーターが出演していますが、火曜日だけが菊間千乃弁護士の“1人体制”。そのため、玉川氏と成田氏の直接対決が見られるとしたら火曜日。今年、定年となる玉川氏と、現在まだ30代の成田氏との世代間対立に注目が集まりそうです」(テレビ誌ライター)

 高齢者は80代〜90代まで働くべきか、それとも“集団自決”か…。2人の共演は実現するか。

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