テレビ復帰した人、消えた人…「令和の不祥事芸人」の現在地

 元号が令和に変わり、気がつけばもう5年目。特にお笑い界は次から次へと新しい芸人が台頭しており、その一方で不祥事などにより地上波から姿を消した者も少なくない。

 なかでも芸能界を大きく揺るがしたのは19年の「闇営業騒動」だろう。相手が振り込み詐欺グループと知らなかったといはいえ、忘年会の営業を斡旋したカラテカ・入江慎也は吉本興業から契約を解除されて芸能界を引退。だが、その後立ち上げた清掃会社は全国に6店舗展開するなど実業家として活動している。

 この闇営業騒動で同じく吉本と契約を解消した宮迫博之は、ユーチューバーに転身するも、現在は視聴者数が伸び悩み苦戦中。昨年3月にオープンした渋谷の高級焼き肉店「牛宮城」はまずまずの客入りというが、仕入れコストや光熱費の値上げで予断を許さない状況だ。

 昨年末、先輩の千原せいじの動画に出演し、同社の大崎洋会長のもとに連れて行かれるドッキリ企画が配信された。謝罪は受け入れられたが、これが転機となるかは微妙だという。

「世間に与えたイメージがあまりに悪く、早々に謝罪した田村亮(ロンドンブーツ1号2号)ですら現在はメディア出演が大幅に減っています。テレビ局はスポンサーの顔色を見て起用しづらく、これは多目的トイレでの不貞行為が報じられた渡部建(アンジャッシュ)も同じ。復帰から間もなく1年が経ちますが、キー局は今も出演オファーを見送っています」(スポーツ紙芸能デスク)

 一方、不祥事から復活した芸人として名前が挙がるのは天津木村。08年に艶詩吟でブレイクしたが活躍は長く続かず、先の闇営業に参加して謹慎処分に。ところが、21年に岩手県に移住すると情報番組「Go!Go!いわて」(岩手朝日テレビ)のMCに起用され、現在はローカルタレントとして活躍中だ。

 また、21年4月に女性スキャンダルを報じられた「さらば青春の光」の東ブクロは、現在キー局や地方局の番組にコンスタントに出演するなど完全復活と言っていい状態だ。

「東ブクロは個人事務所だったことに救われたケース。社長は相方の森田哲也で、彼が頑張ったこともあってコンビとしての仕事を失わずに済みました。天津木村に至っては一発屋時代には劣りますが、岩手では人気タレントとしての地位を確立しています。ただし、彼らのように再起を果たせたのはレアケース。実際には舞台やユーチューブの仕事ばかりでテレビからはお呼びがかからないのが現状です」(前出・芸能デスク)

 しっかり禊を済ませたとしても不祥事から再起を図るのは簡単ではないようだ。

エンタメ