前巨人・ポランコ、昨季収入は6億円だった!? ロッテ入りで囁かれる「年俸はいくらだ?」

 千葉ロッテが巨人を退団したグレゴリー・ポランコ外野手の獲得を発表したのは12月27日のこと。

 ポランコは昨年、138試合に出場し、打率2割4分、本塁打24、打点58をマーク。打撃面では“合格点”だったが、問題は守備。守備範囲が狭く、しかも“弱肩”が痛かった。
 
「対戦チームの三塁コーチャーはポランコの前に打球が行くと、ためらわずに本塁突入を指示していました」(スポーツ紙記者)

 守備リスクが巨人退団につながった。しかし、千葉ロッテは「指名打者」での起用を考えており、打線の核ともなってくれそうだが、こんな情報も聞かれた。

「ポランコの打撃を惜しむ声は強く、巨人内でも契約延長を推す声が出ていました。金銭面で折り合いがつかなかったんです」(球界関係者)

 22年、ポランコの本当の収入は「推定6億円」だったのだ。たしか、巨人の推定年俸は2億5000万円とされていたが‥‥。

「米球界最後の21年シーズンに理由があるんです。ポランコは左肩を故障するまでは走攻守の3拍子が揃った有望株でした。16年の開幕直後には、所属していたパイレーツと5年総額3500万ドル(約40億円)の長期契約を結び直しました。ところが18年に試合で左肩を脱臼。以来成績は急降下して、21年シーズン途中にパイレーツはポランコに見切りをつけ、契約終了を待たずに放出を決定。違約金を払ったという経緯がありました。それと巨人の年俸を合わせて6億円というわけです」(前出・スポーツ紙記者)

 巨人と“次シーズン”の話し合いが始まった際、パイレーツからの違約金がなくなるため、ポランコ側は昇給を希望したという。「本塁打24、打点58」のパワーを評価する声もあったが、折り合いはつかなかったそうだ。

 とはいえ、千葉ロッテが22年の巨人を上回る年俸を示したかというと、そうではないようだ。

「メジャー復帰の希望もあったと聞いています。でも、来春のキャンプの招待選手になって結果を残すことができたとしても、ポランコを満足させるだけの契約は提示されなかったと思います」(前出・球界関係者)

 今季限りで千葉ロッテを退団したレアードとマーティンの年俸を合わせると、5億2000万円(推定)。まさか、両選手分をポランコにつぎ込むことはないだろう。

 昨年末時点、千葉ロッテはポランコの新年俸を公表していない。DH専任で守備の負担がなくなれば、打撃成績は上がるかもしれないが、果たして年俸額に見合っているのかどうか‥‥。

(飯山満/スポーツライター)

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