8月24〜25日に放送される「24時間テレビ 愛は地球を救う」(日本テレビ系)にて、以前から疑問視されているチャリティーマラソンが今年も開催されることに決定。そのランナーが7月14日放送の「世界の果てまでイッテQ!」(同)にて、いとうあさことガンバレルーヤ・よしこの2人だと発表された。
今年のチャリティーマラソンは「24時間駅伝」と題して、4人のランナーがそれぞれフルマラソンを走るという異例の“マラソン駅伝”方式を採用。合計で168.78キロというウルトラマラソン級の距離となった。残り2人のランナーは後日発表されるが、この方式についてスポーツライターが警鐘を鳴らす。
「昨年にみやぞんがトライアスロンを完走したことで、すでに出尽くした感のあったチャリティーマラソン。一部のメディアでは昨年の時点から《次回は駅伝方式もありえる》と報じており、その予想が当たった形です。ただそれらのメディアもまさか、フルマラソン×4人という無謀な方式は予想していなかったはず。8月の猛暑にフルマラソンを走るだけでも危険なのに、4人で走るなら当然、リスクも4倍になります。しかもいとうあさこは49歳のアラフィフですし、よしこは生涯一度だけのマラソン経験では9時間も走ったうえ、カットラインを越えられずゴールできなかった。果たしてこの2人が自分の担当分を完走できるかどうかも不明で、今回の企画が成り立つかどうかは相当怪しいですね」
これまで全27回、のべ32人のチャリティーランナーで、放送時間内にゴールできなかったケースは09年のイモトアヤコなど5例のみ。そしてリタイアは第1回の間寛平のみだが、この時は事前にコースが漏れてしまったため視聴者が殺到し、中止を余儀なくされたものだった。つまり体力面や故障によるリタイアは奇跡的にゼロなのだが、今年は“事故”が発生する恐れが高いと心配されているという。
「いとう、そしてよしこの2人に関しては、リタイアの可能性が否定できません。ただでさえ酷暑が予想されますし、駅伝ではタスキを繋ぐシーンがクライマックスとなるため、2人は無理を重ねるはず。そのためオーバーペースでリタイアしてしまう危険性は高まる一方です。これまでは時間超過をしても完走さえできれば良かったのですが、今年はそこに時間との戦いが厳しくのしかかる。そんな精神的な重圧が2人を押しつぶし、転倒からのリタイアといった“事故”に繋がってしまうことも危惧されますね」(前出・スポーツライター)
残る2人のランナーにはおそらく脚力自慢を起用するはず。それに加えてリタイアや大幅遅延でもマラソンを続行できるよう、繰り上げスタートも認めるに違いない。しかしそんな策を弄するくらいなら、距離を短くするか、身体への負担が少ない大人数での駅伝にすべきだったのではないだろうか。