「24時間テレビ」メイン会場が6年連続で武道館に戻らなかった理由

 日本テレビ系「24時間テレビ47」(8月31日~9月1日)で、お笑いタレント・やす子が「全国の児童養護施設に募金マラソン」で80キロを完走した。

「児童施設への募金はこれまでの募金とは別に新たに設立され、4億3801万4800円に達した。昨年の募金総額8億4805万9341円を考えれば、やす子が一人で半分を集めたわけですから大成功と言っていいでしょう。『24時間テレビ』では昨年11月、系列局の男性による寄付金着服が明らかになりバッシングを浴びていただけに、日テレはもうやす子に足を向けて眠れませんよ」(夕刊紙記者)

 ところで今回もそのチャリティーマラソンのゴールは東京・両国国技館で、これで国技館がメイン会場として使用されたのは6年連続となった。

「『24時間テレビ』のメイン会場といえばかつては日本武道館でしたが、武道館が東京五輪へ向けての準備などのため使用できなくなり、19年から国技館での開催となった。武道館の改修が済んでからもなぜ国技館かというと、そこには所有する日本相撲協会と、日本テレビと同グループである読売新聞との密接な関係があります。読売新聞グループ本社代表取締役社長でプロ野球巨人のオーナーを務める山口寿一氏は、相撲協会の外部理事でもありますからね」(前出・夕刊紙記者)

 加えて8月の国技館は大相撲本場所がなく、イベントも少ない。しかも国技館の使用料は土日祝日で2日間使用しても約660万円ほどで、原則非公開となっている日本武道館の場合は2日間で数千万円と言われている。テレビ界のスポンサー離れが深刻化する中、国技館開催を続けるのは当然の話なのである。

(小田龍司)

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