元サッカー日本代表監督のヴァヒド・ハリルホジッチ氏が12月、フランスのスポーツメディア「SO FOOT」のインタビューに対し、かつての日本代表の内幕を暴露したことが話題となっている。
「ハリル氏は2015年に八百長疑惑で契約を解除されたハビエル・アギーレ監督の後任として就任しました。17年にはアジア最終予選を1位で通過し、見事W杯ロシア大会の出場権を獲得しましたが、本大会直前になって選手とのコミュニケーション不足を理由に解任されてしまった。しかし、今回のインタビューではコミュニケーション不足で解任されたというのは単なる口実と説明。さらに、『日本代表のメンバー選考をしているのはスポンサー』『怪我した選手やクラブでプレーしていない選手もいたので、若手を（W杯に）招集しようと思ったら拒否された』などとスポンサーの圧力があったことを明らかにし、解任もその影響によるものであることを匂わせたのです」（スポーツライター）
確かに、W杯のメンバーが発表されると毎回のように噂されるのが「スポンサー枠」だ。今回のカタール大会でも一部の選手に疑惑の声があがっていた。また、人選だけではなく、選手が背負う背番号を決めているのもスポンサーだという噂もある。
「ネット上ではハリル氏の暴露に驚きの声も上がっていますが、彼は以前もクロアチアのメディアのインタビューで日本代表選考におけるスポンサーの圧力を口にしており、それが解任された本当の理由であるかのような発言を繰り返しています。実は、ハリル氏は日本代表に続いてモロッコ代表の監督も本大会直前で解任されており、しかし、日本代表もモロッコ代表も、ハリル氏解任後にW杯でグループリーグ突破の快挙を見せています。本人としては非常に面白くないでしょうし、嫌味のひとつでも言いたくなったとも考えられますね」（前出・スポーツライター）
ハリル氏の暴露は、単なる個人的なはらいせなのか、それとも本心の発露なのか。もっと詳しく聞いてみたい気もするが…。
（小林洋三）
