「養命酒CM」草刈正雄が乗るローカル線はどこ? 昭和レトロな鉄道は意外な場所に

 草刈正雄が小学校の先生に扮し、教え子の相談に乗るテレビCMが話題だ。薬用養命酒のCM「一歩、一歩、健康に」篇で、11月5日からお茶の間に流れている。

 草刈の演技はもちろんのこと、乗っている列車が何なのかに注目が集まっているのだ。CMではクリーム色と朱色の2両編成が赤い橋を渡るシーンや、懐かしいクロスシートの車内、古くも味のある駅などが登場する。この路線がどこなのか気になった人は多いようで、「養命酒」で検索すると「CM 鉄道」がサジェストされる。地方のローカル線と思われるが、実は意外なところが舞台であると鉄道ライターは言う。

「車両を見てすぐにどこなのかわかりました。これは千葉県を走る『小湊鐵道』です。JR五井駅から上総中野駅を結ぶ私鉄で、東京からJRの快速電車で約1時間というアクセスのよさもあり、鉄道ファンに人気。車両は国鉄のキハ20系をもとに作られたキハ200形。導入が始まったのは1961年。古い車両なので雰囲気があっていいと評判です」

 線路が通っているのは昭和を思い出させる里山。車窓からの景色はとても東京から1時間の路線とは思えない。そのため多くのCM、映画やドラマのロケ地として使われている。養命酒のCMに登場する駅は上総鶴舞駅だ。

「小湊鐵道が注目を集めている理由はもう1つあります。JR東日本からキハ40という古い車両を譲渡され、小湊鐵道を走っているからです。また蒸気機関車を模したディーゼル機関車が、窓のない客車を牽引するトロッコ列車『房総里山トロッコ』も人気になっています」(前出・鉄道ライター)

 ぜひ1度、小湊鐵道を訪れてほしい。東京からこんなに近いところに昭和の楽園があったと驚くことだろう。

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