「ヒルナンデス!」の“編集トリック”に鉄道ファンから大ブーイング!

 4月5日放送の「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)が不確かな情報を伝えたとして、鉄道ファンからブーイングを浴びる事態になっている。中には「虚報ではないか」との声も上がるほどだ。

 問題のシーンは5日放送のワンコーナー「マチャミのおひとり様が行く!」で流された。これは久本雅美が千葉県の小湊鐵道に乗車し、沿線を旅するという企画。上総中野駅から乗車し、旅が始まると間もなく小湊鐵道の一番の見どころとして菜の花畑が紹介された。

「『石神』という菜の花の名所です。毎年、線路脇に多くの菜の花が咲き、撮影ポイントになっています。ところが、今年は花が壊滅状態。ここは地元の有志団体『石神なの花会』が維持管理しているんですが、今年は例年より花がかなり不作だったそうです」(鉄道ライター)

 ところが「ヒルナンデス!」では、今年も一面咲いているかのように報じたのだ。

「放送では、うまくごまかしていました。乗車している久本さんが窓の外を見て感動の声をあげると、映像が切り替わる。切り替わった映像は、列車の展望映像DVDをリリースしているメーカーが2015年に撮影したものでした。過去の映像を使うことで、あたかも今年も菜の花が一斉に咲き誇っているかのように印象付けられる編集をしていました」(前出・鉄道ライター)

 番組を観て菜の花を目当てに現地を訪れても、放送されたような見事な菜の花畑は見られない。であれば、意図的な情報操作と言えるのではないか。

「番組に視聴者をだます意図はなく、単純にロケ日がだいぶ前で菜の花が咲いていなかったため、15年の映像を使ったのかもしれません。ですが、もしそうだとしても放送日の数日前には菜の花が不作であることは明らかでしたし、テロップで注意をうながすなどの対応をすべきだったでしょう。これでは、放送内容を変えられないので知らないふりをして流したと勘ぐられても仕方ないですね。仮に本当に不作を知らなかったのであれば、情報確認がずさんすぎます」(前出・鉄道ライター)

 石神なの花会は現地に建てた看板で畑の維持が難しくなっていること、支援を求めていることを明かしている。情報番組であれば、そうした真の情報を報じるべきではなかったか。

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