「草刈の名を残したい」紅蘭の“未婚の母”決断で注目される夫婦別姓裁判

 NHK朝ドラ「なつぞら」で柴田泰樹役を熱演中の俳優・草刈正雄。”泰樹おんじ”のセリフが泣けると話題になり、ヒロインの広瀬すず以上に注目を浴びているが、プライベートでは初孫を授かり、“孫デレじじい”っぷりを発揮。その様子を4月11日発売の週刊新潮が報じている。

 昨年末、長女の紅蘭が女の子を出産。同誌で紅蘭は父・正雄の孫デレぶりについて、「最初はだっこするだけで“こわい、こわい”と震えていましたけど、いまではしげしげと顔を見つめながら“すばらしい、完璧だ”と漏らすほど。“娘のお前たちよりずっとかわいい”と言ってますね」とコメント。

 幸せオーラ漂う草刈家ではあるが、紅蘭は、夫のラッパーRYKEY(リッキー)とは事実婚のままで未婚の母を貫くという。籍を入れない理由について紅蘭は、姓が変わることには10代の頃から抵抗があったこと、弟を事故で亡くし自分か妹の麻有が草刈姓を継がないと途絶えてしまう(父・正雄に兄弟はいない)ことを、同誌上で明かしている。シングルマザーを選ばざるをえない娘の状況に、父・正雄の胸中も複雑だろう。

 そんな草刈家の救世主になりそうなのが、ソフトウェア企業「サイボウズ」の青野慶久社長ら4人が昨年1月に起こした「選択的夫婦別姓訴訟」である。これは、夫婦同姓・別姓を選べる選択的夫婦別姓を認めない戸籍法の規定は違憲だとして、国を相手に計220万円の慰謝料などを求めたもの。

 青野社長は「諸外国では夫婦同姓を強制する制度は廃止されている。国連からは再三、是正の勧告を受けているにも関わらず、国会は放置。また、日本人が外国人と結婚するときは、夫婦別姓を選択できるという矛盾も起きている」と疑問と矛盾を訴えている。

 先月25日の東京地裁において請求は棄却されたが、この訴訟によって「選択的夫婦別姓」というキーワードは、世に広く届くことになった。青野社長は、控訴も検討中という。今後、夫婦別姓問題がどんな展開を見せるのか、草刈家もその行方を見守っているはずだ。

(金谷侑)

エンタメ