11月29日から3日間限定で発売された「国内線片道7000円」セールが大ヒットしたANA(全日空)。その陰では公式ツイッターが炎上していた。
激しく燃え上がったのは12月1日に更新された、創立70周年を報告したツイート。「お客様への感謝とともに、今後も皆様に選ばれ続ける航空会社として歩み続けます」との言葉と一緒に、CAやグランドスタッフ、エンジニアなどANAのスタッフと思しき人たちが、「70」の人文字をつくった写真が投稿された。全員が手を振り、笑みを浮かべる人も。微笑ましい記念写真だが、これが一部のANAユーザーの怒りを買った。理由は〝ノーマスク〟だったから。
コメント欄には「じゃあ我々も素顔で搭乗してよろしいですよね」「マスクの強要をやめてくださいよ」「もう堂々とノーマスクで乗れますよね」「コメントがマスクばかりでお祝いの言葉が皆無ですね。そういうことですよ」「ダブルスタンダードはやめてください」‥‥といった揶揄するコメントだらけとなっているのだ。
「2020年9月、ノーマスクを理由にピーチ・アビエーションの航空機から強制降機させられた〝マスク拒否おじさん〟こと奥野淳也氏も、12月2日更新のツイッターで、ANAの〝ノーマスク人文字〟写真について『社会的距離も十分に確保されていないようですが、大丈夫ですか?』とチクリと攻撃しています。ANAに限らず航空会社はマスク着用を乗客に呼びかけている分、マスク否定派の人たちからは厳しくツッコまれがち。また、ノーマスクの乗客にマスクの着用を求める場合も、これからは〝強要〟〝強制〟と誤解されないよう配慮が必要でしょう」(週刊誌記者)
欧米のエアラインではマスク着用義務が次々に撤廃されているが、日本の航空会社でマスクがマストでなくなる日はいつか‥‥。
(石田英明)