実業家イーロン・マスク氏の買収により「ツイッター」から「X」へと名称変更したことについて、コピーライターの糸井重里氏が直言した。
昨年10月にツイッター社を買収すると、マスク氏は自身が保有する「X Corp.」に統合。7月24日からはツイッターを「X」へと名称変更し、それに伴い長年にわたってツイッターのシンボルだった青い鳥のロゴマークも、シンプルな「X」のマークに変えている。
それ以降、多くのメディアが「X」に続けて(旧ツイッター)と記載しているが、これに物申したのが糸井氏だった。9月3日、同氏は自身のXを更新、
「なんかさー、俺はもう、ひとまず決めたね。『旧』とか付けずに、『ツイッター』って呼ぶわ。『X』になったのはわかってるけど、『ツイッター』で通じるうちは『ツイッター』でいく」
と、宣言したのだ。
「マスク氏の大改変は名称のほかにも、投稿を意味する『ツイート』を『ポスト』に、共有や再投稿を表す『リツイート』も『リポスト』へ変更されています。当初は『ツイート』を表す新たな言葉として『X’s(エクセズ)』なる表現を提唱していましたが、SNSでは『誰も“エクセズ”とか使ってないよ』『ダサくてそんなこと言えない』と大不評。また、今回の糸井氏の意見に共感する人も多かったようで、『世界中が“エックス”と呼ぶようになっても日本は“ツイッター”でいきましょう』『逆手にとってTwitter(現X)って表記にしてもいいんじゃないか』『“ツイッター”と言って“エックスな”とか返されたら腹立つし、友達になれそうにない』などの指摘がありました。Xという言葉がすでに他の意味で浸透していることもあり、定着するには時間がかかりそうですね」(情報誌ライター)
2006年のサービス開始から17年の歳月をかけて普及した「ツイッター」。名称変更から2カ月の現段階では、そうした拒否反応が出てしまうのも致し方ないだろう。
(木村慎吾)