ツイッター「悪質DM排除」にマスク氏が繰り出す「Twitter Blueに加入せよ」という荒療治

 6月14日ごろからツイッターのユーザーから「DM(ダイレクトメッセージ)を送受信できない」といった報告が相次いでいる。

「これまでは、DMの設定で『すべてのアカウントからのメッセージリクエストを許可する』をオンにしていると、相互フォローに関わらず誰からのDMも受信できましたが、現在はできないように仕様が変更されたとみられています(一部ではまだできるとの報告もある)。今後は有料のサブスクリプションサービス『Twitter Blue』に加入しなければ、相互フォローしている以外のアカウントではDMの送受信ができなくなるよう変更されるようです」(ネットライター)

 この措置により、これまで問題視されていたDMによる詐欺や誹謗中傷などが減少する効果が期待されているが、今のところツイッター側から公式な仕様変更などのアナウンスはない(6月18日現在)。ただ、6月12日に米・ジャーナリストのダン・プリマック氏が《私のDMはbotで埋め尽くされました》と投稿したところ、『T(w)itter Daily News』が、《今後数週間でDMスパムは大幅に減少するはずです》と返信し、さらに、この返信に対してツイッター社のイーロン・マスクCEOが《botのコストを最大10,000倍まで増加させる》と、DMを有料化させることを示唆していたのだった。

「DMの仕様変更はbot対策のためのようですが、相互フォローのアカウント以外からのDMをシャットアウトすることで、詐欺メッセージ以外にも犯罪への勧誘も減るでしょう。最近では現金プレゼントを謳った投稿に『いいね』をすると、闇バイトに勧誘するDMが届くといったケースも増えていて、犯罪の温床になっていると指摘されていましたからね」(ITジャーナリスト)

 不特定多数へのDMはTwitter Blueへの加入が条件となれば、月額費が掛かるだけでなく、電話番号の認証なども必要になるため、犯罪利用などは難しくなると考えられている。

 マスク氏はまた、有料プランの加入者を増やすことでツイッター社の経営を安定させたいという思惑があるとも言われており、今回の措置は、悪質DM排除も含めた同氏によるツイッター改革の一端のようだ。

(小林洋三)

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