漫画家の倉田真由美氏が11月30日、ツイッターを更新。「ノーマスクの方お断り こんな差別が当たり前に行われている我が国。その差別を許容するには、科学的根拠が足りなすぎるんだよ」とつぶやいた。
倉田氏がノーマスク客を拒絶する新型コロナウイルス感染対策店などに憤慨し、マスクの効果にも疑問を投げかけていることは、誰の目にも明らかだ。
マスクの感染予防効果はともかく、東京の百貨店・銀座三越で起こった〝マスク騒動〟がツイッター上で話題となり、ネットメディアでも報じられた。おそらく、倉田氏も銀座三越での件を知ったうえでツイートしたのではないだろうか。
11月29日配信の「WEB女性自身」によると、事の顛末はこうだ。銀座三越を訪れたノーマスクの女性は、男性従業員からマスクの着用をお願いされた。女性が「それは強要ですか?」と聞くと、従業員は「お願いでございます」とのこと。女性が「お願いには応じかねます」と断るも、従業員は3階まで追いかけてきて〝マスクをしないと商品を買わせない〟とまで言ったそうだ。女性は11月27日、一連のやり取りをツイッターに投稿した(現在アカウントは非公開)。
銀座三越の対応について、「ルールだから当然」と支持する声もあれば、「お願いレベルであれば、拒否してもよい」といった意見も聞かれた。ちなみに、銀座三越のHPには「店内では常にマスクの着用をお願いいたします」と明記されている。
一方、業態は異なるが「マスクの着用は任意」と打ち出しているのが、アップルが運営する「アップルストア」だ。同店にノーマスクで入店してもスタッフからマスクをお願いされることもなく買い物などを楽しめる。ノーマスクOKについて、「素顔で歩き回れるのは快適」「三越にくらべてアップルストアが1枚上」といった声が聞こえている。
「厚労省によれば、マスク着用は屋外では原則不要、屋内では距離が確保でき会話をほとんど行わない場合は不要です。デパートや店舗でのマスク着用のお願いは、混雑具合にもよりますし、運営側は難しい判断を迫られます。これまではマスク着用が当たり前でしたが、世界的な流れもあり、アップルストアのように任意となる店舗も増えてくると考えられます。銀座三越がいつまでマスク着用を〝お願い〟するのか、注目したいと思います」(週刊誌記者)
それにしても、マスク1枚でこんな大騒動になるとは……。
(石田英明)