今年7月の参院選で日本維新の会から立候補し初当選した中条きよし議員が国会質疑の中で、自身の新曲とディナーショーの宣伝を行って大ヒンシュクを買ったのは15日に開かれた参院文教科学委員会でのこと。
中条氏は質疑の最後に、突如として自身の新曲が9月7日にリリースされたことを報告。「『カサブランカ浪漫』という曲でございます。ぜひお聴きになりたい方はお買い求めください」などとした上に、12月28日に「ラストディナーショー」を開くことまで告知したのだ。
なんでもこの「ラストディナーショー」、今年最後という意味ではなく、芸能界最後のディナーショーだというのだが、場違いも甚だしい「PR」に議場は凍りついたという。政治ジャーナリストもこう呆れ返る。
「思わず『知らんがな!』と突っ込みたくなる話。2016年、自民党の谷川弥一議員がカジノ解禁法案の審議中、質疑の際に『質問時間が余った』として『般若心経』を唱え始めた揚げ句、審議にはまったく結びつかない説法まで垂れ、非難が殺到した騒動を思い出しました。ただ中条氏のほうはさらに悪質で、はじめから自身の新曲とディナーショーを宣伝する気満々だったということ。ただでさえイメージがよろしくない『タレント議員』の悪評に拍車をかけたようなものです」
実は中条氏、14日に自身のツイッターで質疑のスケジュール表をアップし、「参議院のインターネット中継でご覧頂けます。ぜひご覧下さい!」などと投稿していた。PRのためだったとしたら、これほど国民を愚弄した話もないだろう。
(ケン高田)