北朝鮮ミサイル報道一色の中…TBS「ラヴィット!」の放送姿勢が大反響

 韓国軍合同参謀本部は11月3日、北朝鮮が日本海側に向けて弾道ミサイルを発射したことを発表。日本政府はJアラート(全国瞬時警報システム)を通じ、宮城、山形、新潟の3県を対象に警報を出した。

 同日、朝の情報番組は北朝鮮のミサイル発射について緊急報道。午前8時スタートの「スッキリ」(日本テレビ系)、「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)、「めざまし8」(フジテレビ系)は軒並みミサイル報道一色に染まった。中でも「めざまし8」は、前番組「めざましテレビ」のメインキャスターを務める同局・三宅正治アナウンサーが〝残業〟して伝えるスクランブル放送となった。

 同じく午前8時スタートのバラエティ番組「ラヴィット!」(TBS系)でも異変が発生。緊急事態に反応し、放送開始時間になっても前番組「THE TIME,」から引き続き、ミサイル問題を報道した。

 重大事件や事故が起きても番組編成を変えないことが伝説となっているテレビ東京でも、午前8時台にミサイル関連の緊急ニュースを放送。いわゆる「テレ東伝説」が崩れた瞬間でもあった。

 そんな緊張感あふれる空気を一変させたのが「ラヴィット!」だった。他局がミサイル報道を続けている中、午前8時49分ごろに番組がスタート。MCを務めるお笑いコンビ・麒麟の川島明が「祝日らしく穏やかで明るい放送にしたいと思います」という挨拶で番組を始めたのだ。

 ネット上では「待っていたよ〜」「朝のオアシスが始まった」といった歓喜の声が上がり、マグロの解体ショーなどミサイル報道からガラリと変わって楽しい内容となった。

「番組編成を変えてミサイル報道を続けているテレ東より早く、通常放送に戻した『ラヴィット!』に視聴者は驚いていました。どの局もミサイル報道一色なうえ、すでに海に着水したとの報道も流れ、視聴者の緊張が解けてきた中での放送開始だったので、タイミングとして最高でした。近年、コロナや物価高、ロシアの侵攻、北朝鮮のミサイルなど、朝から暗いニュースを伝える情報番組ばかりでした。そんな中、『ラヴィット!』は心休まる存在なのでしょう」(テレビ誌ライター)

 テレ東伝説に負けず、「ラヴィット!伝説」もつくってもらいたい。

(石田英明)

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