韓国への「輸出規制」が日本に与える影響はあるのか?

 7月5日、韓国のサムスン電子が、2019年4~6月期の連結決算を発表し、営業利益が前年同期に比べ56.3%減だったことが明らかになった。
 
「これは、世界的な半導体需要の弱まりが原因と見られています。ただ、営業利益半減には驚かされました。4日に発動された日本の韓国に対する輸出規制の影響はまだないわけですからね。今後、これに半導体製造に必要なフッ化水素の輸出規制が加われば、さらに悪化するのでは」(全国紙記者)

 日本は韓国側の軍事転用可能な材料の管理体制が不十分だったことを理由に、そのフッ化水素など3品目に対して契約ごとに輸出を審査・許可する方式に切り替えた。これらが半導体製造に欠かせないものであることから、サムスン電子やSKハイニックスなど主要メーカーの生産に影響を与えると考えられている。
 
 では、韓国に対する輸出規制により日本にも何かしらの影響が出るのか。
 
「日本製品の不買運動や日本旅行のキャンセルなども活発になるでしょうが、我々庶民にはそれほど影響はないと考えらます。ただ、間もなく最大9日の夏休みに突入しますが、韓国旅行へ行く際には注意が必要です。韓国観光公社の発表によれば、今年の訪韓日本人客は過去最多となる見込み。現在、輸出規制の影響で韓国では日本人アイドルの追放運動などが行なわれるなど反日感情が非常に高まっており、日本人観光客が巻き込まれることが懸念されています」(韓国情勢に詳しいジャーナリスト)

 韓国事情をつぶさに観察しておこう。

(小林洋三)

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