三浦瑠麗氏、山上容疑者母の高額献金に「競馬でスったって同じじゃないですか」

 10月29日、国際政治学者の三浦瑠麗氏(42)が日本経済新聞社とテレビ東京によるYouTubeチャンネル「日経テレ東大学」の動画に出演。政治と宗教の問題について物申したが、賛否両論の声があがっている。

 安倍元首相暗殺事件から早くも4ヶ月が経とうとしているが、未だにワイドショーは“旧統一教会問題”の話題で持ちきりだ。世間では、宗教団体と接点のある政治家の辞職を求める声や、宗教団体そのものの解散を求める声もあがっているが、議論が白熱していくうちに問題の本質からズレてしまうこともしばしば。公開された動画では、報道の在り方やこの話題に対する世間の関心について語られた。

 出演者の乙武洋匡氏は「『政治と宗教は〜』みたいな話をしちゃうと話がこんがらがるので、シンプルにそれが宗教団体であろうがなんだろうが、違法行為を行っていたり、それが有罪判決を受けていたりっていうことが複数あった場合、その団体と政治が結びつくのってどうなの?っていう。宗教の話にしないほうがいいのかなって思ってるんですね」と提案した。これに三浦氏は「マルチ商法を応援しちゃっている政治家とか、パチンコや競馬はどうなんだろうって話をしだすと、実は結構外野に広がっていくんですよ」と、乙武氏の提案ではかなり広範囲に影響が出ることを指摘。さらに、安倍元首相を暗殺した山上容疑者を“宗教2世問題”の被害者として捉えるだけでなく、「虐待家庭の問題でもある」と語った。
 
 三浦氏は事件について「虐待家庭に育った青年がテロリストになっちゃった」という面で分析した上で「遺棄されて、どうしようもない母親の行動によって傷ついた青年を、誰かが救ってあげるべきだったんじゃないの?って話なんです」と持論を展開。さらに、山上容疑者の家庭に起きた献金問題について「たくさんあった財産がなくなったっていうのは、これはそんなに同情すべきかっていうのがあって。みんな1億円の資産ある人なんていないですからね、そんなに。あるいはそれを競馬でスったって同じじゃないですか。統一教会のいろんな手法は批判されるべきだけど、でもその過程は、統一教会なら救ってあげて、競馬なら救わないって法はないでしょ。っていう、議論が出来ないってことは結局、本質には関心ないんですよ」と語った。
 
 この発言に対しネット上では《自己責任の社会では、財産の失い方に関係はないし同意》《これは同感。あくまで自分で信者になってる以上、救済ありきの話になる意味が分からない》と、賛同の声もあがったが、《親が子供に競馬を強制することはほぼ無いけど、宗教2世問題はそうじゃないんだよな》《ただの屁理屈。的外れすぎて議論にもならない》《本質を分かってないのは三浦氏の方では?》と否定する声も多くあがっている。
 
 ギャンブルに例えた事で、批判を買ってしまったようだ。
 
(浜野ふみ)

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