長嶋一茂、レコードの良さをバットに例え「金属より木のほうが飛ぶ」チン解説

 元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂が10月28日、金曜コメンテーターを務める「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)に出演。CDなどのデジタル音と、レコードのアナログ音を野球のバットにたとえ、視聴者を困惑させた。

 アナログレコードは近年、人気が再燃。日本レコード協会によると、アナログレコードの売上げは2010年が1億7000万円に対し、21年は39億円。約10年で23倍と爆発的な伸びを見せている。人気の秘密は、硬質でキツい音に感じることもあるデジタル音に対し、レコードの音は耳に優しいなど、音質の違いによるところが大きい。

 番組では、人気が急上昇したアナログレコードを特集。デジタル音とレコード音を聴き比べたりしながらトークを展開した。その中で一茂は「ある音楽家の人から聞いたんだけど」と切り出し、何やら詳しい様子。続けて「溝を掘っていくわけですよ、そのレコードに。その溝の深さだったり、高さだったりするところに針が触れて、それを針が感知して音を出す」とウンチクを披露し、「そうすると、デジタルの音よりもレコードのほうが音域っていう部分の拾い方では、実はレコードのほうが優秀ではないかと」と批評した。

 よりわかりやすく説明しようと思ったのか、次はたとえ話を披露。「僕なんかは野球やっていたんで、簡単に比較すると、金属バットと木のバットの違いみたいなもんで、金属バットがデジタル、木のバットがアナログレコード。やっぱり金属バットでは出せない温かみみたいなものだとか、いまだに木のほうが飛距離は実は飛んだりする部分だとか。優秀な部分って、本当はレコードのほうがあるんじゃないかと」と説明した。

 しかし、よく伝わらなかったようで、視聴者からは「全然たとえになっていなくて、逆にわからない」「本当にデジタルとアナログの違いを理解しているの?」「金属バットも木製バットも打音はアナログでは?」などと困惑の声が上がった。

「アナログレコードのほうが木製バットのように温かみはある、というのはなんとなく雰囲気としてはまだ理解できます。しかし、〝木のバットのほうが飛ぶ〟というのは、より広い音域をカバーするという意味なのかもしれませんが、ちょっと伝わりにくかったですね。そもそもなぜバットに例えたのかが、さっぱりわかりません」(芸能記者)

 簡単に説明したつもりが、難解になってしまったようだ。

(石田英明)

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