9月25日の格闘技イベント「超RIZIN」で、メインイベントの2人よりも目立ってしまった政治団体「ごぼうの党」の奥野卓志代表。
元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザーへの花束投げ捨てが物議を醸し、各界著名人からも大ブーイング。ところが奥野代表は、メイウェザーの過去のスポーツマンシップにもとる行状に納得がいかず、またそれを許した主催者側の対応に不満を覚えてコトに及んだとメディアの質問に回答。だが、奥野代表が自らの行為を正当化すればするほどネットは炎上し、奥野代表はついに党の公式アカウントにて謝罪をしたのだが‥‥。
「奥野代表は9月30日に党の公式YouTubeチャンネルで『緊急釈明会見』と題した動画を配信。サングラスに着物姿で登場し、金屏風の前に正座して約50分間、持論を語りました。一連の行動の目的は、政府が進めようとしている憲法改正による緊急事態条項の成立を阻止するためであること。そのためにもごぼうの党を1人でも多くの人に知ってもらいたいなどと述べていましたが、格闘技ファンを最も萎えさせたのは『井上尚弥さんのような日本を代表する本物のスーパースターに怒られたなら返す言葉がありません。本当にごめんなさい』というコメントでした」(エンタメ誌ライター)
“日本を代表”どころか世界でも屈指のボクサーである井上尚弥選手は、奥野氏の花束放り投げのあと即座に「俺なら確実に拾わん。メイウェザーに謝罪したい気持ちになったのは俺だけじゃないはず」と自身のツイッターに投稿。これを見て謝罪する気持ちになったと奥野氏は言っているわけだけが‥‥。
「他にも数多のスポーツ選手が批判をしていましたが、まるで井上選手に怒られたから謝るという対応には、『名前や顔を見て態度を変えるんですね』などと呆れたような意見が上がりました。同時に、先の参院選で集まった奥野代表への興味や関心もサーッと引いてしまったような空気です。強い人には信念を曲げるのか、というイメージで見られてしまったかもしれません」(前出・エンタメ誌ライター)
ただ、井上選手が先の投稿をしたのは試合当日のことだ。釈明動画までの“空白の4日間”に何があったのだろうか?
(飯野さつき)
*画像は「ごぼうの党」公式サイトより