「国葬に電通介入」どころじゃない! 玉川徹氏、屈辱の「謝罪史」

 テレビ朝日の〝一社員〟でありながらも「羽鳥慎一モーニングショー」(同局系)でレギュラーコメンテーターを務める玉川徹氏。同番組の看板的存在だ。舌鋒鋭い論客として知られるが、暴走して謝罪に追い込まれることも少なくない。

 記憶に新しいところでは9月28日、安倍晋三元首相の国葬での菅義偉前首相の弔辞について、「当然、これ(大手広告代理店の)電通が入っていますからね」とコメント。ネット上では《推測で話すな》と批判されたが、翌29日の放送で、電通が国葬に関与したことは「事実ではありませんでした」と謝罪している。

 9月9日には、自民党員が旧統一教会関係者と知らずに電報を打っていたことについて、「あまり知らないで何でもいいから電報を打つ、付き合うみたいなことだったらどうするんですか? そこに反社会勢力がいたらどうするんですか? そこに北朝鮮の人たちがつくっている団体、そういうふうなのがいたらどうするんですか?」と疑問を投げかけた。エンディングで、この発言について「反社会勢力と北朝鮮に関わる団体を同列と受け取られかねないので、不適切だったと思います。すみませんでした」と謝罪した。

 20年4月にはPCR検査にまつわる発言で謝罪に追い込まれた。行政の検査機関は土日も稼働していたにもかかわらず、休んでいたと勘違いして語っていたためだ。

 さらに20年1月には、大阪・箕面大滝が「トンネル工事の影響で水が涸れた」と発言。しかしこれも全くの誤報であり、箕面市長から番組に抗議文が寄せられた。この時は、玉川氏になり代わって同局の斎藤ちはるアナウンサーが謝罪している。
 
 19年9月には、自身のコーナー「そもそも総研」で嫌韓本を特集。だが、画面に登場した本は嫌韓本ではなく、韓国に関する本や韓国政権を批判する本。玉川氏は「この本が嫌韓本という誤った印象を受けてしまったと思われます」と謝罪した。

「玉川氏の発言力はずば抜けた影響力を持っています。持論を曲げずとことん主張するので、その強硬な姿勢に共感する人と嫌悪する人がハッキリ分かれます。発言がたびたび炎上するのも、強いアンチがいる証拠でしょう。そのため、玉川氏が問題発言で謝罪すると〝スカッ〟とすると言う視聴者も少なくないのです。見方を変えれば、それだけ存在感があるということ。謝罪でこれほど注目を集めるコメンテーターもいません」(テレビ誌ライター)

 モーニングショーの視聴率は玉川氏のアンチにも支えられているようだ。

(石田英明)

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