9月6日、モスバーガーは記者会見を行い、「月見フォカッチャ」を発売して“月見商戦”に参入することを表明したのだが、ハンバーガではなくフォカッチャであることに疑問の声も出ている。
ハンバーガー業界では以前から「月見商戦」が繰り広げられ、1991年に「月見バーガー」を発売した先駆者であるマクドナルドは、「チーズ月見」「月見マフィン」「月見パイ」の定番商品に加え、「こく旨 すき焼き月見」「栗のモンブランの月見 マックフルーリー」「安納芋のスイートポテト味の月見 マックシェイク」など新商品も投入。ロッテリアも「半熟月見絶品チーズバーガー」「半熟月見エビバーガー」「半熟タマてりバーガー」「半熟タマてりチキンバーガー」を、ウェンディーズ・ファーストキッチンは「月見B.B.P.バーガー(BBQベーコンポテト)」「月見B.B.P.チキンバーガー(BBQベーコンポテト)」を発売している。
そして、新たに参入したモスバーガーからは、フォカッチャに三日月形のソーセージにトロ玉を添えた「月見フォカッチャ」が14日から期間限定で発売される。記者会見に登場した安藤芳徳上席執行役員マーケティング本部長によると、「いつかは月見バーガーに参入したいと思っていたが、一番後発であるため特徴を出すべく開発した」といい、同商品の販売目標を180万食と掲げた。
「大定番であるマックの『月見バーガー』に加えて、これだけ多くの月見系バーガーが登場していることから、ハンバーガーではなくフォカッチャという変化球に出たのでしょう。しかし、これにネット上では《なんでフォカッチャ?普通にハンバーガーで食べたかった》《マックと差別化させるために半熟卵にこだわったのは分かるけど、食べづらさがヤバそう》といった声も寄せられていました。モスは日本が誇る国内発祥のハンバーガーチェーンですから、月見でも正々堂々とマックに勝負してほしかったという人も多いのかもしれません」(フードライター)
「月見フォカッチャ」はそんな前評判を覆し、180万食突破となるだろうか?
(小林洋三)