いつの間に…「チロルチョコ」29年ぶりの値上げに驚きの声が出たワケ

 8月22日、チロルチョコが定番商品5商品を値上げすると発表。「コーヒーヌガー」など正方形の4商品は20円(税抜き=以下同)から23円へ29年ぶりに値上げされるが、ネット上では《チロルチョコって10円台じゃないんだ…》と驚く声も見られた。

「同社によれば、食品原料・包装資材の価格高騰や物流コストの上昇を受けて従来の価格を維持することが困難になったといい、チロルチョコのコーヒーヌガー、ミルク、ホワイト&クッキー、ザクチロと長方形のミルクヌガーという定番商品が値上げされます。なお、長方形のミルクヌガーは2016年にも値上げされており、今回の値上げで42円になります」(フードライター)

 正方形の定番商品は1993年以来の値上げとなるが、ネット上では《チロルチョコって1個10円のイメージだったけど、いつの間にか20円台になっていたのね…》《子供の頃はよく買ってたけど、今はチロルチョコって10円台じゃないんだ…》《1個10円時代しか知らなかったから23円と聞いてビックリした。インフレが加速してるんだな》などといった驚きの声が上がり、10円のイメージのままの人も少なくなかったようだ。

「チロルチョコは79年にリニューアルして以降、正方形のものは1個10円で販売されていましたが、93年にサイズを大きくした際に価格も1個20円に値上げしています。もともとチロルチョコは駄菓子屋をメインに販売されていましたが、3代目社長当時に台頭し始めたコンビニへの進出を決めたものの、小さすぎてバーコードを付けることができなかったため、2センチ四方から3センチ四方に改めるのと同時に、価格も20円に変更したのです。リニューアル後に正方形のチロルチョコがこれまで値上げしたのはそのサイズ変更によるものだけですから、むしろこれまでの企業努力には頭が下がりますね」(前出・フードライター)

 1個10円で買っていた子供の頃以来、チロルチョコを買っていないという方は、サイズが大きくなったものを買ってみてはいかがだろうか?

(小林洋三)

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