三浦瑠麗氏の「番組の主旨を覆す発言」を永島優美アナが「会心のまとめ」で一件落着

 国際政治学者の三浦瑠麗氏が8月22日、「めざまし8」(フジテレビ系)に出演。新型コロナウイルスの感染拡大について、番組の主旨と異なる発言をしたが、メインキャスターを務める同局の永島優美アナウンサーが見事にまとめた。

 8月21日に岸田首相が新型コロナに感染したことが判明。また、同日に感染者数が22万人を超え、日曜日としては過去最多を記録した。番組では、お盆休み明け、19日から3日連続で前週の同じ曜日の感染者数を上回り、高止まりからの再拡大が懸念されていることを伝えた。

 これについて意見を求められた三浦氏は「岸田さん、まあ総理ですけど、首脳とか政治家は人に会う職業なので、当然、感染する可能性が高い職業なんですよね。G7の首脳見たって、ドラギだってそうだし、マクロンね、ジョンソン、トランプ、バイデンとほとんど感染してしまっているので、すごいみんながびっくりするようなニュースではない」と持論を述べた。

「テレビを観ていた視聴者の中には、人と会う職業が感染する確率が高いのであれば、接客業も同じだという意見もありました。接客業でなくても会社に行けば同僚と会っていますし、そう考えると、みんなが感染の可能性が高いということになり、特別、声を大にして主張することでもないという意見もうなずけますね」(テレビ誌ライター)

 三浦氏の主張は「政治家=感染の可能性が高い」だけではなかった。新型コロナの話題が終わろうとしたとき、「あと、すみません。ひと言だけ」と割り込み、

「お盆明けの感染再拡大が心配とおっしゃいましたけども、お盆の最中というのは本当に検査数が変動するんですね。今、無料PCR検査場に行列できてないので、そういったことを考えると、トレンドとしては明らかなダウントレンドなので、今後やっぱり懸念すべきは今のBA.5ではなくて次の変異種とか変異株というものが出てこない限り、過去の波では再拡大はないので、やっぱりピークアウトしたら、基本的にちょっと足踏みはするけど、新しい株が出てくるまでは下がっていくんだよっていう、その学びもね、そろそろ把握してください」

 と、ひと言どころか、専門家顔負けのご高説を長々と披露した。

「番組としては、感染再拡大に警鐘を鳴らすというのが主旨でした。ところが、三浦氏は無料PCR検査場に行列ができていないことなどを理由にダウントレンドであると主張。最後のところで番組の主旨を覆す発言をしていました。感染再拡大かダウントレンドか、どっちつかずの展開になりましたが、永島アナが『とにかく、できる対策は自分たちでするっていうことですよね』と、どちらの状況でも当てはまるように結んだのは見事でした」(前出・テレビ誌ライター)

 三浦氏の〝ひと言〟を、うまく〝ひと言〟でまとめた永島アナであった。

(石田英明)

ライフ