イーロン・マスク「マンU買収」ツイートに「勘弁してくれ!」サポーターの阿鼻叫喚

 8月16日夜、世界一の長者としても知られる米テスラCEOのイーロン・マスク氏が自身のTwitterで、英サッカープレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドFC(マンU)を買収すると表明。その後、冗談だったことを明かしているが、マンUサポーターは《頼むから勘弁してくれ!》と悲痛な叫びがあがっている。

「同クラブは1878年に創設され、1992年からスタートしたプレミアリーグでは最多13度の優勝を誇るイングランドの名門。しかし、ここ数年はタイトルから遠ざかり、今シーズンは開幕から2連敗を喫し、実に30年ぶりの最下位に沈んでいるのです。サポーターの怒りの矛先はオーナーであるグレイザー家にも向けられていて、クラブを買収してくれる新オーナーの登場を切望しているのです」(サッカー誌ライター)

 そんな中、突如としてマスク氏がTwitterで「私はマンチェスター・ユナイテッドを買収します。よろしくお願いします」などと投稿。その後、フォロワーからの「本気か?」の問いに「いやいや、これはTwitterで長く続けているジョークだよ。スポーツチームを買収するつもりはない」と冗談だったことを明かしたが、「とはいえ、もしスポーツチームを買収するならマンUだろう。子供の頃のお気に入りチームだったからね」と一部含みをもたせた。

「一連の投稿にマンUサポーターは《イーロン・マスクだけは頼むから勘弁してくれ。金持ちの道楽でおもちゃにされるぞ》《彼がオーナーになったらチームのことに口を出しまくるだろうね。そして、それは確実に悪い方向へ行くだろう》《本当に冗談なんだろうな。やっぱり買収しますとか、直前でやっぱりやめますとか絶対にやめてくれよ》など戦々恐々とした様子でした。マスク氏は今年7月にTwitterの買収を直前になって撤回し、訴訟にまで発展していますから、こうしたゴタゴタにチームが巻き込まれるのは勘弁してほしいと思っているサポーターも多いのでしょう。ただ、マスク氏がスポーツビジネスに本気で参入したらどんな結果になったのか、少し楽しみでもありましたけどね」(スポーツライター)

 なお、マスク氏が買収をほのめかす投稿をした直後からマンUの株価は上昇し、一時17%高の値を付けた。投資家の中にはマスク氏がオーナーを務めるマンUを見たかったという人も多かったのかもしれない。

(小林洋三)

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