「無印良品」を展開する良品計画は、9月1日から紙製ショッピングバッグの無料配布を終了し、有料化すると発表した。ショッピングバッグはサイズに関係なく1枚10円(税込)で販売するというが、ネット上ではある点に反発が出ている。
同社はプラスチック製のレジ袋を廃止してマイバッグの利用を呼びかけており、これまでも公式アプリ「MUJI passport」の会員がレジ袋を辞退すると530(ごみゼロ)マイルを付与するなどの取り組みを実施しており、21年のアプリ利用者のショッピングバッグの辞退者は77%にのぼったという。そこで今後、さらなるショッピングバッグの使用量削減とマイバッグの利用促進のため、今回の有料化に踏み切ったとしている。
しかし、これには利用者が物申したいこともあるようで、ネット上には《だったらせめてバッグに無印良品の店名ロゴを入れるのをやめてほしい。金払った上に宣伝までさせられるのは納得がいかない》《店名入れるのは反対。紙袋もお金を出して買う商品になるんだから、もう少しデザイン性のあるものにしてほしい》《袋に店名が入ってしまうと使えるタイミングが限られてしまう。有料にするなら店名を外すか、他のバリエーションを増やして欲しい》など、ロゴを入れないでという声も出ている。
「紙袋の有料化は『ユニクロ』もすでに導入していますね。ちなみに紙袋有料化の契機となったレジ袋の有料化は今年の7月で2年となりましたが、『日本チェーンストア協会』によると全国のスーパーにおけるレジ袋の辞退率は令和3年度で80.26%にのぼっているといいます。しかし、レジ袋有料化の目的であるプラごみの削減にどれだけ貢献しているのか、本当に環境保全に繋がっているのか、といった疑問も少なくありせん。そのため、紙袋の有料化に対しても《ただの便乗有料化では?》といった懐疑的な見方があり、それが『カネを払うなら店名を入れてほしくない』という不満につながっているようです」(経済ジャーナリスト)
確かに、お金を払って「無印良品」とデカデカ書かれた紙バッグを持たされる点に納得がいかない人がいるかもしれない。
(小林洋三)