大阪王将「ナメクジ騒動」の裏で勃発「餃子チェーン覇権争い」がアツい!

 餃子チェーン「大阪王将」のある店舗の劣悪すぎる環境が大問題になったのは7月下旬のこと。仙台中田店の元従業員が「厨房にナメクジなどがいた」と告発、市保健所が立ち入り調査を行い、SNSでは悲鳴にも似た声が多数上がった。無関係の「餃子の王将」にクレームが殺到するなど、二次被害も発生したのは周知の通りだ。

 フランチャイズ店とはいえ、杜撰な管理体制だった「大阪王将」には抜本的な改善を求めたいが、じつは、今回のナメクジ騒動以前から同チェーンの人気は脅かされていたという。

「いま餃子ファンに人気なのは『王将』ではなく『歩兵』なんです」

 こう語るのは、町中華や餃子などに精通するグルメライターだ。京都・祇園に2011年にオープンした「ぎょうざ歩兵」をルーツとする新興餃子チェーン「餃子歩兵」の存在が大きくなっていると言うのだ。続けてもらおう。

「大阪王将や餃子の王将は町中華の流れを汲む、いわば昭和の香りが漂う昔ながらの餃子がウリ。一方の餃子歩兵は小ぶりな一口サイズにこだわり、特注の薄皮で包む野菜たっぷりの肉餡が特徴。現代的かつ繊細な味わいで、2017年から3年連続でミシュラン・ビブグルマンにも選ばれている実力店です」

「餃子歩兵」は、2022年8月時点で全国に9店舗を展開中。すでに東京進出も果たしており、銀座や恵比寿、新宿などに店を構えるなどその勢力を拡大中だという。

 歩の一手で詰みとなる将棋も少なくない。衛生問題はもちろん、今後は『王将vs歩兵』の争いも大いに注目されるのである。

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