19年の引退後、テレビやYouTubeなどでタレントとして大活躍の長州力。そんな彼が先月31日、北九州市で行われた九州プロレス「第一交通産業グループPRESENTS北九州元気祭2022」にゲストとして参加。開会宣言を行い、最後にはリングへ。
メインイベントの6人制タッグマッチに出場した現役時代のライバル・藤波辰爾と即席のトークショーを実施。話題は藤波の引退試合に及び、「(会場は)やっぱり東京ドームでしょう。それまでにもしファンの人たちが見たいっていうなら、藤波さん、10分(試合が)できる身体を作るからやりましょう!」と対戦相手に名乗りを上げたのだ。
これには会場のファンから大拍手。かつて新日本プロレスのトップレスラーだった藤波と長州の対立は、タイガーマスク・ブームと並んで80年代のプロレス人気を牽引した。
今年の12月で71歳になる長州は、現役のころほどではないものの今もトレーニングを続けており、スポーツ紙のプロレス担当も「藤波の最後の花道を長州が飾る。これほどファンが喜ぶ胸熱なストーリーはありません」と大きな期待を寄せる。ただし、試合の実現について懐疑的な声もある。
「そもそも藤波は今年3月の会見で生涯現役と語っており、後輩の武藤(敬司)のように引退宣言をしたわけではありません。先日のトークでも長州は最後に『年寄りの戯言ですが…』とオチのように言っています」(同)
とはいえ、予想がつかない状況が次々と起こるのがプロレス界だ。
「忘れてはならないのは、長州が藤波が相手ならリングに復帰してもいいと語ったこと。プロレスはレスラーが背負うストーリーが重要で、引退試合かどうかは別として1試合限定でリングに復帰する可能性はあるはずです。特に2人が所属していた新日本プロレスは毎年年明けに東京ドーム大会を行うのが恒例。そこで対戦が実現すれば、ドリームカードとしてこれ以上ない話題にもなります」(同)
毎回のように死闘を繰り広げ、“名勝負数え歌”と呼ばれた藤波・長州の対戦。16年1月以来となる試合は、果たして実現するだるか。期待して待ちたい。