松竹芸能でもっとも売れている女性ピン芸人といえば、ヒコロヒー。日向坂46の齊藤京子とのトークバラエティ「キョコロヒー」(テレビ朝日系)は、深夜枠から23時台に昇格。春の番組改編では「爆問×伯山の刺さルール!」(テレビ朝日系)、「ドーナツトーク」(CBC・TBS系)とレギュラー本数をさらに伸ばし、松竹が久々に当てたドル箱タレントになった。
「ガバッと脚を開いて椅子に座り、自分のことを『ワシ』と呼ぶ昭和気質なところが彼女の魅力。たばこと酒をこよなく愛し、ついたキャッチフレーズは“国民のツレ”。悪くはない容貌なのに、どこか安っぽくて、それでいて色っぽい。ピン芸で磨いた演技力もあるため、今後も芸人、俳優と多岐にわたって活躍できるでしょう」(芸能ライター)
昨年までバイト三昧で、借金も抱えていた。これまでに不動産の事務、レジなどいろいろなバイトをやってきたが、融通がきくことを理由に続けたのはスナック。驚くなかれ、なんと19回もクビになり店を転々としている。
長続きしなかった理由は、絡んでくる客にキレてしまうから。「新潟の“潟”を書けるか」「四国の4県を言えるか」「今の首相を知っているか」など、ホステスを下に見る男性客に辟易。機嫌がいいときはアホなフリをしつづけたが、キレて客と揉めることもあったという。
学歴や年齢、性別や国籍不問ということで、27歳のときに就いたバイトはネジの検品。そこに19歳のミャンマー人がいたという。その男性は、いつもみすぼらしい格好だったヒコロヒーのことを嫌った。同じシフトになるたびに舌打ちされるなど、感情をもろに態度で表された。
「しかし、ヒコロヒーは大人。彼がやめる最後の日ぐらいは労ってあげようと、『ありがとう。今までお疲れさま』と声をかけてあげたそうです。すると『キサマがニホンジンでいちばんキタナイ』と返されたのだとか(笑)。不仲は最後まで平行線のままでした」(前出・芸能ライター)
今春には、かんぽ生命保険のCMに出演するまでになったヒコロヒー。“松竹の当たり馬券”を、かつては卑下したスナックの男性客や年下のミャンマー人はどう思っているのだろうか。
(北村ともこ)