Synergy Careerが運営する新卒大学生向けの就職活動サイト「就活の教科書」が公開した「【底辺職とは?】底辺の仕事ランキング」が物議を醸し、底辺職扱いされた仕事で働く人からはいまも怒り声が収まらない。
「同サイトは累計3500万PV、月に就活生50万人が訪れる就活情報サイトで、就活情報を約1600記事掲載していたそうですが、その記事の1本として2021年5月に公開されたのが、『底辺の仕事ランキング』でした。そして、底辺職として挙げられているのが、『土木・建設作業員』『警備スタッフ』『工場作業員』『倉庫作業員』『コンビニ店員』『清掃スタッフ』『トラック運転手』『ゴミ収集スタッフ』『飲食店スタッフ』『介護士』『保育士』『コールセンタースタッフ』の12の職業だったのです」(ネットライター)
なお、同記事では「一般的に底辺職と呼ばれている仕事は、社会を下から支えている仕事です」と冒頭でフォローはしているものの、定義として「肉体労働である」「誰でもできる仕事である」「同じことの繰り返しであることが多い」ことを挙げ、さらにデメリットとして「平均年収が低い」「結婚の時に苦労する」「体力を消耗する」と解説。記事の最後は「底辺職と呼ばれる仕事に就きたくない方は、転職したり、スキルや資格を身に付けることが重要です」とネガティブに締めくくっている。
「これにネット上では批判が殺到しており、底辺職に挙げられた仕事で働く人たちからは《私は保育士として働いているけど、同じことの繰り返しなんて1日もないし、こんな書き方をされたら悲しくて涙が止まらない》《トラック運転手から言わせてもらえば、誰でもできる仕事だと思っているなら、一度でいいから長距離の運転してみろよ》《ゴミ収集スタッフは底辺ですか。じゃあ、みんなゴミ収集辞めますってなったらどうするつもりなんでしょうね?》など厳しい意見が殺到しています。そもそも新卒大学生向けの就職活動サイトに『底辺の仕事ランキング』などという記事を掲載することに意味があるのか疑問で、批判されるのは当然。運営会社は6月28日にこの記事を削除していますが、今のところ公式なコメントは何ひとつ発信していません」(ITジャーナリスト)
あまりにも人の仕事を馬鹿にしすぎだろう。
(小林洋三)