使えば使うほど頭が禿げあがって…「サラリーマン消しゴム」に批判の声

 あるデザイナーがTwitter上に投稿した「サラリーマン消しゴム」という消しゴムのデザインに批判の声が殺到。炎上状態となり当のデザイナーが謝罪する騒動に発展した。

 様々なデザインコンテストで受賞歴のあるデザイナー・いしかわかずや氏は6月2日、「サラリーマンに見立てた消しゴムを考えました。勉強するほど(頭を使うほど)仕上がっていきます」と自身が考案したアイデアを投稿。同時にアップされた画像には、頭頂部の髪が抜けているサラリーマンがモチーフの消しゴムが。この「サラリーマン消しゴム」、元々は髪の生えたサラリーマンがモチーフであるが、消しゴムを使用していくと髪の部分は消しカスとなって無くなっていき、使えば使うほど頭が禿げあがっていってしまう仕様になっている。説明には「抜けた分だけ頭が良くなる」「消し方によっておでこから抜ける人もいれば、後頭部から抜ける人も」と記載されており、「頭を使う」ということにダブルミーニングを持たせたシャレの効いた面白アイデアであることが分かる。

 このアイデアに対し、《めっちゃ面白い》《これなら勉強楽しくできるかも》《謎の達成感ありそうw》などといった“ウケ”の良いコメントも寄せられたが、称賛する声ばかりではなかった。いしかわ氏のもとには《人の容姿をネタにするようなプロダクトは好きじゃないかな。シャレにならないし笑えない》《めちゃくちゃ最悪なアイデア》《これからの時代には適応しなさそうな商品》《身体的コンプレックスを揶揄して多数の他人のプライドを傷つける表現だ》《容姿をバカにしてはいけないって風潮がやっと浸透してきたけど、ハゲだけは例外みたいな空気何なんだ》と、怒りの声が寄せられてしまった。

 多数の批判コメントを踏まえ、いしかわ氏は4日に「不快になられた方申し訳ありません。みなさんのリプで僕自身の配慮の足りなさを実感しました」と謝罪のコメントを投稿。今後の創作活動の参考にすることを表明した。

 人の容姿をネタにすることに、世間が相当敏感になっていることが分かる炎上となった。

(浜野ふみ)

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