“暴行疑惑”河瀬直美監督の五輪映画が爆死濃厚?「トップガンに代えるべき」の声も

 文春砲によるスタッフへの度重なる暴行疑惑で窮地に立たされている、映画監督の河瀬直美氏。そんな渦中の河瀬氏がメガホンをとった、東京五輪の公式記録映画「東京2020オリンピック SIDE:A」が6月3日に公開された。

 コロナ感染拡大で異例の1年延期となった東京五輪だが、ご存じのように国立競技場の総工費問題から始まり、エンブレムの盗作疑惑、誘致の賄賂疑惑、音楽担当ミュージシャンの障がい者いじめ過去など“ネガティブ旋風”を巻き起こしたあげくに、無観客開催という前代未聞。“史上最も残念な大会”となってしまったが、その記録映画である「東京2020オリンピック SIDE:A」(SIDE:Bは6月24日公開)も、完成試写会の会場前で公開中止のデモが行われるなど一筋縄ではいかず、おまけに河瀬氏の暴行疑惑ですっかり“問題作”扱いとなっている。

 それでもTOHOシネマズを中心に全国200館で公開される中規模以上の興行。普通ならそこそこ観客を呼べないとマズいはずだが、これがすったもんだの末に「そして誰も見なくなった」とは笑えない、とんでもない大爆死(業界用語の大コケ)する可能性が高まっているとか。

「業界で公開初週はどんな映画でもとりあえず客が入ると言われているのがTOHOシネマズ新宿です。東京都庁から徒歩十数分の、この映画にとっていわばお膝元。ところがそんな地元の大手シネコンでも公開前日の6月2日木曜日の22時時点で、初日3日の座席予約は合計でたった25席でした。ちなみに上映回数は1日7回で、スクリーンのキャパは124席ですから868席中の25席で3%にも及びません。さらに、最も観客の呼べる土曜日4日の予約も7回合わせて同じく25席(同時点)。東京のど真ん中でこの状況ですから、地方のシアターでは推して知るべしでしょう。もしかすると、史上まれに見る大爆死映画となるかもしれません。税金1.5兆円を使ったと言わる東京五輪の、最後の最後がこの体たらくでは、納税者として悔しく思う人がいるものうなずけますね」(エンタメ誌ライター)

 いくらスカスカだろうが、公開しなければいけない大作映画だけに、公開週はスクリーンを奪われる他作品も出てくる。そんなことから映画ファンからは「五輪映画はトム・クルーズに代えたほうが映画館も喜ぶはず」「シン・ウルトラマンはずいぶん座席を取られてそう」と、トム・クルーズ主演の大ヒット中の映画「トップガン マーヴェリック」などが割を食っているのでは?と邪推するコメントがSNS上に投稿されている。

「この五輪映画、じつは当初の予定より小さなスクリーンをあてがわれていると見られています。それはやはり話題の盛り上がらなさから、劇場サイドが集客力を判断してのことでしょう。スポンサーなどが前売り券を大量購入している可能性もありますから、実際はどんな観客動員になるかは予想できませんが、とにかく最後の最後まで東京五輪は肩透かしだったというオチですかね」(前出・エンタメ誌ライター)

 週明けに発表される映画ランキング。はたしてどの順位に入ってくるのか。

(塚田ちひろ)

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