俳優の谷原章介が6月2日、MCを務める「めざまし8」(フジテレビ系)に出演。大分県佐伯市で起きたプレミアム商品券を巡る問題で「めざとい」と発言し、解説者に否定されてしまった。
佐伯市は1冊1万円で買うと、1万3000円分の買い物ができるプレミアム商品券を発売。「1世帯3冊(3万円)まで」というルールで、事前申し込み制で販売を開始した。6万冊発行したが、2万4000冊が売れ残り、4月29日から事前申し込みなしで追加販売を実施。ある女性は4月30日、販売会場を訪れ、2回列に並んで3冊ずつ購入した後、3回目に販売スタッフに「何冊購入できますか?」と質問。「いくらでも購入できます」と言われ、440冊(440万円)を購入したという。商品券は合わせて446万円分、得した分は133万8000円にも上る。
市は追加販売分も「1世帯3冊」までとしていたが、販売を請け負った会社の責任者は事前に市に相談し、「購入が複数回に渡って列に並ぶ場合、把握できないので販売してもよい」「列がない場合は3冊にこだわらず希望冊数を販売してもよい」と販売スタッフに指示していたという。だが、市は相談を受けていないと主張し、市長は「購入した人、販売した人たちの倫理観、そういう問題もある」と問題視した。
この騒動について、谷原は「この方、ほんと、めざといといいますか、抜け目ないといいますか、よく気づいたと思いますよ」とコメント。
しかし、解説を担当する元NHK記者で国際ジャーナリストの立岩陽一郎氏は「売れ残ったらどうなったか、という疑問もある。買った人を悪くいう必要もない。倫理観の話ではない。売れ残る前の話なら問題かもしれないが、売れ残ったわけですから、〝めざとい〟という言い方もちょっと失礼な感じ」と谷原発言に苦言を呈した。
「立岩氏の意見に谷原は『まあ、まあ、まあ、ほんとね』と軽い感じで賛同し、『売った人も買った人も悪くない』と間接的に〝めざとい〟発言を訂正しましたが、バツが悪かったと思います。プレミアム商品券を大量購入した人は、販売スタッフに確認を取っているわけですから、落ち度はありません。ネット上でも〝めざとい発言は良くない〟〝めざといという表現はよろしくない〟などと不評を買っていました」(テレビ誌ライター)
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を〝危険なゲーム〟と表現して炎上するなど、ここのところ失言が目につく谷原である。
(石田英明)