兵庫県知事が職員に「ダサいTシャツ」愚弄、谷原章介は「愛のあるいじり」

 兵庫県議会の百条委員会の調査で、斎藤元彦知事のパワハラ疑惑に関する新証言が次々と明るみになっている。兵庫県の職員約9700人を対象に行ったアンケートのうち、未集計分2096件をまとめたものが9月4日に公表された。

 9月5日放送の「めざまし8」(フジテレビ系)は、斎藤知事の“新疑惑”を取り上げたのだが、番組MCの谷原章介の発言に《トンデモ擁護》《加害者の側か》などと批判の声が寄せられることとなった。

 新たな疑惑として最初に取り上げたのが「ダサいTシャツ」発言。スタジオのボードに示されたのは、斎藤知事がパドルを手に、手こぎ船に乗っている写真。「相生ペーロン祭2023」にて撮られたもので、船に同乗する県職員たちと、おそろいの青のTシャツを着ている。このTシャツについて進行役の西岡孝洋アナウンサーは「手こぎ船のレース参加用のTシャツを県の職員が作っているんですね」と説明。証言によれば、これに対して、斎藤知事が「あのダサいTシャツを着ているのが県職員」と愚弄したそうで、西岡アナは「(Tシャツを)作った県職員にしてみれば、やはりちょっと悔しいという思いは出てくる発言かもしれません」と述べて県職員を慮った。

 しかし、ボードの写真では、斎藤知事も“ダサいTシャツ”を着用していることから、谷原は「本人、ご当人、着てらっしゃいますよね」と指摘。西岡アナは「はい、着てるんです。だからおそらく忖度するとか、言い方を考えると、冗談に近かったのかもしれないんですね」と述べ、谷原はこう返した。

「愛のあるいじりにも取れるし、そうではない可能性もあるかもしれない」

 県職員が作ったTシャツを「ダサい」と評した発言に、「愛のあるいじり」と返した谷原に対して、SNSでは《ただの悪口》《そこに愛はない》《ダサいTシャツの責任を職員に押し付けているだけ》などとツッコミが続々と寄せられていた。

「番組で取り上げたのは“ダサいTシャツ発言”だけでなく、啓発イベントで着ぐるみに子供が集まったことで不機嫌になったとする証言や、職員が用意したあぶらとり紙を使用後に床に捨てたというポイ捨て疑惑も…。谷原さんは『床に捨てる時点でダメ』と厳しく批判していましたが、これまで明るみになった斎藤知事のパワハラ事例を振り返っても、いじりの範疇を超えたものばかり。『愛のあるいじり』という発言が、視聴者の反感を買っても致し方ないかもしれません」(メディア誌ライター)

 斎藤知事が「ダサい」と評したTシャツを一度は着てみたい気もするが…。6日に行われる百条委員会の証人尋問はさらなる注目を集めそうだ。

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