5月16日、フリマサービスを運営するメルカリは、6月16日より「メルカリ便」の利用料金を改定すると発表した。ヤマト運輸の「らくらくメルカリ便」と日本郵便の「ゆうゆうメルカリ便」に加え「メルカリShops」の送料も改定され、最大で150円の値上げとなることに《手数料をもっと安くしてくれ!》と懇願する声が相次いでいる。
「メルカリ便はメルカリが独自に提供している配送サービスで、ものによっては通常の配送料の半額以下で利用できる価格の安さが魅力でした。しかし、今回の値上げでヤマト運輸を利用するネコポスは175円から210円に、宅急便コンパクトは380円から450円に値上げ。日本郵便を利用したゆうパケットは200円から230円に、ゆうパケットポストは200円から215円になるなど全体で15円〜150円値上げされるんです」(フリーライター)
同社は「物価上昇などの社会情勢を総合的に鑑みた結果、メルカリ便配送サービスを継続しつつ、お客さま体験を一層良くしていく為の配送サービス利用料の改定でございます」と理解を求めているが、ネット上では《メルカリって送料の安さで選んでいた人も多いから、この値上げはかなりツラいんじゃないか》《知名度が高く利用者も多いが、今回の値上げで乗り換える人も少なくないと思う》といった指摘も多く、《送料の値上げは原油価格の高騰もあるし仕方ないと思うけど、やはり手数料10%は高すぎる》《売上から10%手数料引いた上に送料もを引く現状は、送料の代金の10%も手数料として引かれることになるので納得いきません》など手数料の高さにも不満の声が寄せられている。
「同業他社ではPayPayフリマの手数料が5%、ラクマが6%+税、ヤフオクのプレミアム会員が8.8%なので、メルカリの10%はやはり高いと感じている方が多いようです。さらに、メルカリでは小物や日用品、生活雑貨など比較的価格の安い商品が売れ筋となっているので、メルカリ便を値上げされるとほとんど利益がでないというケースも増えるのではないでしょうか」(ITジャーナリスト)
メルカリでは昨年末からクレジットカードの不正利用やフィッシング詐欺が相次ぎ、その対応への不満の声も少なくなかった。今回の値上げでメルカリ離れが加速しなければいいが…。
(小林洋三)