江本孟紀氏は「殴りましたよ」 中田翔の“ホームラン後の行動”にファンはヒヤヒヤ

 開幕戦を5番スタメンで迎えたものの、23試合で打率は1割台と低迷。4月22日に二軍落ちし、一軍復帰したのは5月10日のことだった。5月15日までの5試合で打率は3割1分3厘と、復調の気配を見せているが、一部のファンからは豪快すぎるベンチ前のパフォーマンスを危惧する声があがっている。

 5月13日の中日戦、1点リードで迎えた8回裏。ノーアウト一塁で打席は中田。ここでダメ押しとなる2ランホームランを放つのだが、この試合を中継した「ショウアップナイター 巨人×中日」(ニッポン放送)では、アナウンサーが「初球を打った!いい当たりだ、左中間、伸びていく!落ちない」「左中間スタンドに2ランホームラン!第3号、ダメ押しに近い一発はとてつもない一発になりました」と興奮気味に伝えた。

 中田がダイヤモンドを一周する間、続けて「4月3日以来の第3号2ランホームラン、打った瞬間にわかる一発、オレンジのタオルが降られる東京ドーム」「打った瞬間にわかるボールになりました」と豪快な一発を称えた。ベンチに戻った中田の行動について、驚きの声をあげたのは解説を務めた江本孟紀氏だった。

「いや〜迎えにきた原監督の拳をね、思い切り殴りましたね」「モニターで見てると、普通、グータッチ。あれグータッチじゃないよ。思い切り殴ったの、拳を」と、グータッチで出迎えた原監督の拳を力強く殴ったと伝えたのだった。アナウンサーが「原監督もビックリしたんじゃないでしょうか」と返すと、江本氏は「プライドがあるんでしょう。バントさせられたというね」と中田の心情を推し量った。

「実際にVTRを確認すると、中田はベンチ前でかなり強い勢いで原監督のグータッチを拳で突いていました。江本氏が言ったように、この試合4回ノーアウト一、二塁の場面で中田はプロ初となる送りバントを決めています。日ハム時代には不動の4番として活躍しただけに、バント指令に発奮したという見方もできます。また、中田が巨人に移籍するきっかけとなったのが暴力事件。日ハムの同僚に手を出したことで、無期限の出場停止処分を受けた過去があるだけに、今回、ラジオで『殴りましたよ』というコメントが出たことにヒヤヒヤしたファンは多いのでは…。なお、翌14日の試合で中田は逆転満塁ホームランを放ちましたが、その際は両拳を軽く合わせる程度でしたね」(スポーツライター)

 1989年にはオリックス・ブレーブス(現バファローズ)の門田博光がホームランを放つと、次打者のブーマー・ウェルズがハイタッチで出迎え、あまりの衝撃で門田が肩を脱臼した事件もあった。ホームラン後のパフォーマンスが事故につながらないことを祈るばかりだ。

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