杉村太蔵が述懐、幹事長を激怒させた「料亭に行きたい」発言の意外な顛末

 元衆議院議員でタレントの杉村太蔵が、5月10日に放送された「開運!なんでも鑑定団」(テレビ東京系)に出演。衆院議員当選時に大バッシングを浴びた“料亭に行きたい”発言の真相を語った。

 杉村は大学中退後、フリーターをしていた2005年に自民党の候補者公募に応募して合格。衆院選に比例南関東ブロック35位で出馬すると、郵政民営化を打ち出す小泉純一郎人気に乗り、あれよあれよという間に当選。

 当選後、26歳の杉村が「料亭に行きたい」「国会議員はグリーン車乗り放題」といった奔放発言で大バッシングを浴びたのは周知のとおり。その後、党と揉め2009年の衆院選出馬は断念。翌2010年の参院選にたちあがれ日本から出馬するもあえなく落選。国会議員生活は1期4年で終了している。

 しかしその後、テレビのバラエティ番組に出演すると、軽薄なコメントが面白がられ、以来“薄口政治評論家”としてワイドショーやバラエティ番組に引っ張りだこの売れっ子タレントに大化けしてしまうのだから世の中わからない。

 この日、ニヤニヤと薄笑いを浮かべながらスタジオに登場した杉村に、番組司会の今田耕司は「当時の幹事長、コワモテでした武部さん…大人があんなに怒ってるの見たの初めてなんでしょ?」と、杉村の“料亭発言”に当時の自民党幹事長・武部勤氏が大激怒した話を持ち出すと、杉村は「本当に悪気なかったんですよ」と素直な気持ちで料亭に行きたかったことを明かし、発言を知った武部から電話で「貴様、コラ!」と怒鳴られたことを明かした。

 杉村はその後しばらくして再び幹事長から呼ばれ、「料亭行ったのか?」と聞かれたことも説明。「行ってないです」と答えたところ、幹事長は「行きたいか?」と尋ね、杉村は「どう答えるのが正解なのか」と返答に悩んだことを明かし、「僕の最初の政治決断でした」と軽口を叩いて、スタジオを沸かせた。

 杉村が思いきって「行ってみたいです」と答えると、武部は「わかった。今晩俺が連れて行ってやる」と、杉村を料亭に連れて行ってくれたのだという。

 果たして、杉村が夢にまで見た料亭はどんなところだったのか。杉村は「ひたすら2時間、政治に外交、経済…正座させられて」と、みっちりしごかれたことを明かし、「(時間が)早いと思ったんですよ…料亭に集合したのが(夕方)4時半で…」と述懐していた。

 
 さて、そんな杉村が鑑定してもらったお宝は、当選後に結婚した妻の父から贈られたという、棟方志功の版画2点。議員の職を失っても食べていけるようにと買ってくれたのだという。
 
 杉村本人が300万円と予想した評価額は何と900万円。口をあんぐりと開けて「お義父さま!」と喜んだ杉村に、ネットでは「太蔵運が良すぎ(笑)。議員当選もタレントとしての成功も鑑定もすべてがツイてるよね」「タレントとして上手くいって、もう食いっぱぐれる心配なさそう。その上で鑑定も上手くいくなんて…」「運に恵まれた人間はどこまでも運がついてくるんだね」といったやっかみの声が飛んだ。

「政治家としては実績を残せませんでしたが、タレント活動に投資にと、その後の人生は好転しまくり。今回の鑑定も杉村さんの人生を象徴しているかのようです」(芸能記者)

 今後の行く手に、大きな陥穽がないことを祈りたい。

(石見剣)

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