渡辺裕之さんの人柄が偲ばれる「日課のジョギング中に行っていたこと」

 俳優の渡辺裕之さんが、神奈川県内の自宅で亡くなっていたことがわかった。所属事務所と業務提携するYKエージェントが5月5日、公式サイトで発表。スポーツ紙なども一斉に報じた。66歳だった。

 報道によると、渡辺さんは自宅地下のトレーニングルームで倒れていたという。5月3日の昼ごろ、家族によって発見された。縊死だったとのことだ。

 渡辺さんは1982年、大正製薬「リポビタンD」のCMに出演。「ファイトー! イッパーツ!」の掛け声で一躍有名になった。その後、映画やテレビドラマで活躍。アクション俳優としても人気を博し、07年の映画「劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!」では、シリーズ史上最高齢となる51歳(当時)で仮面ライダーを演じた。

 60歳を超えても筋肉質のボディを維持。インスタグラムでも、若々しい姿を何度も見せてくれた。

 筋トレだけではなく、ジョギングも日課。そのジョギング中、渡辺さんはあることを行っていた。

「ゴミ拾いです。20年3月のスチール缶リサイクル協会の広報誌『STEEL CAN AGE』によると、渡辺さんは10年以上前から朝、ゆっくりとしたスピードのジョギングを始めたといいます。走っていると道端のゴミが気になり、ゴミ拾いをしながらジョギングをするようになりました。最初はゴミを捨てた人に怒りを感じていたそうですが、そのうち『しょうがないな』『どうして捨てるんだろう?』という気持ちに変化したとか。ゴミについていろいろ考えていくうち、自分も成長できた気がすると語っていました。また、『ゴミ拾いは夢拾い』という言葉があるらしく、渡辺さんもその言葉が好きだったようです」(芸能記者)

 渡辺さんの人柄を表すように、インスタには追悼メッセージが続々と寄せられている。

(石田英明)

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