世帯年収1000万円を超える“パワーカップル”がペアローンで高級マンションを購入することに、タレントの長嶋一茂が疑問を投げかけ、入社2年目の女子アナウンサーが困惑する場面が見られた。一部では「性差別」との批判の声があがっている。
4月29日放送の「羽鳥慎一 モーニングショー」で紹介されたのは埼玉県・川越に建設されたタワーマンション。すでに第1期販売の98戸が完売し、第2期では1億3000万円台の物件も売り出されるという。番組では、契約した1組の共働き夫婦を紹介。司会の羽鳥慎一はボードを見ながら「夫20代、都内勤務、年収800万円。妻20代、都内勤務、年収500万円。合わせて1300万、パワーカップル」と伝えた。2人は7500万円のマンション購入に際して、5500万円のペアローンを組んだという。その後、住むことよりも資産作りに偏った風潮があると専門家がコメントすると一茂が持論を展開する。
「資産、資産ってなっちゃうと、自分たちの働く目的がですよ、一生涯かけてローン返済っていう人生になっちゃうのも、どうかなと思うんですよ」として、ペアローンを組んだ年収500万円の既婚女性について、「奥さんいるじゃないですか、パワーカップルの。男はね、働いてナンボみたいなところがあるからいいんだけど、女性ももちろん今働いているのは素晴らしいな、と思ってますが、彼女もまた一生涯、自分の働きイコール自分の住むところで、精力ぜんぶ使っちゃったみたいなことで疲弊する奥様いないのかなって」と疑問を呈した。
さらに一茂は、アシスタントを務める入社2年目の森山みなみアナに「森山さん、もし結婚してさぁ、この会社(テレビ朝日)辞めないで、給料高いと思いますけれども」と話を振って、「自分の給料がローン返済にあてられてるって、一生涯…一生涯じゃないけど、勤務している間、30年とか35年ローンになるわけですよね。それどう思います?」と意見を求めた。
森山アナはやや困惑したように、「ちょっと…ずっと負担があるような感覚はありますね。きっと…」と述べると、一茂は「でしょ」と語り、続けて「窮屈な人生にならなければいいな、と懸念しますね」と締めくくった。
これにはSNS上で《女性がローン組むのは反対って昭和の価値観だね》《男はいいけど、女はローン組まないほうがいいって性別で差別してないか》《森山アナ急に圧迫質問されてかわいそうだった》といった意見が見られた。
たしかに、あまりに高額なローンの返済に追われて、生活が窮屈になっては元も子もないが、女性の側だけを心配するのは、逆差別と見られても仕方ないかもしれない。