「黙れ、一茂!」兵庫県知事問題で長嶋一茂が放った「県民批判」にブーイング殺到

 パワハラなどの疑惑を内部告発された問題を巡り、兵庫県議会で不信任決議案が可決された斎藤元彦知事。9月26日の記者会見では、9月30日付で自動失職し、出直し知事選に臨む考えであることを正式表明した。

 そんな中、9月27日の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)では、斎藤知事に関する一連の騒動を特集したのだが、金曜日のコメンテーターを務める元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂は、斎藤知事だけでなく兵庫県の有権者にも噛みついた。

 一茂は出直し選挙について、「また選挙もしなければいけない。選挙もお金がかかる」と、話し始めると、一連の騒動について、次のように私見を述べたのだ。

「この問題は海外だったらデモレベルのことが起こる可能性がある事案だと思う。なぜ、起きないか。兵庫県の有権者の方たちにもお聞きしたいが、県民の方たちが行政に対して無関心なところもあるし、日本の体質として、これはこれでいいんじゃないの、みたいなところもあったりする」

 そして、こう締めた。「そういう思いが有権者の中にあると、自分たちの首がしまるということ。そこは考えてもらいたい」

 ただ、兵庫県の有権者が政治に無関心とは、さすがに言い過ぎと考えた視聴者は多かったようで、ネット上でも、《デモしない=政治に無関心。そうじゃないだろ》《県民にも責任があるとでも言いたいのか》《県民に聞いたわけでもないのに無関心みたいにコメントするのはどうなん》《しっかり今後を見てから選挙で投票するから、黙れ、一茂》などと批判のコメントが殺到したのだった。

「デモの自由は憲法で保障されており、国民や県民の意見を公に表明する行為ではありますが、デモが起きないことを批判するだけでは、県民の思いをどれだけ認識した上での発言だったか、疑問視されても仕方ないでしょうね」(週刊誌記者)

 一茂は、一連の騒動がどれだけ大きな政治事案なのかということを伝えたかっただけなのかもしれないが、どうやら県民の神経を逆なでしてしまったようだ。

(石田英明)

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