かつて吉本新喜劇に所属し、芸人としても活動していた俳優・木下ほうかの無期限活動休止が発表されたのは3月28日のこと。一部メディアで2人の女優が、過去に起きた木下による「性加害」を告発。演技指導の名目で木下の自宅に呼ばれ、性的な行為を強要されたという。
この話題を取り上げたのが、3月29日放送の「バイキングMORE」(フジテレビ)。独自取材として「ある飲み会の別れ際に突然キスされそうになりました」という被害女性の証言を紹介。木下は、今回の報道を受けて、出演予定だったNHKのドラマは出番をカット、事務所との契約解除、アンバサダーを務めていた日本骨髄バンクのCM動画の削除など、社会的に重いペナルティーを負うこととなった。
MCの坂上忍から話を振られたブラックマヨネーズの吉田敬は、性的犯罪については「極刑でもいいと思うくらい」としながらも、「後から言われ損パターンというのも、『いやいやお前…なんやねん。OKやったやん』…でも、う〜ん、言ってくるっていうのがわからないですもんね」と被害女性の告発に疑問を呈し、「ここの建物に入りゃあ、何しても文句言いませんってなっても、でも、それはそれで風情もないし」と持論を展開。この日が番組への最後の出演であることを明かして、「いやですね、このテーマ」とコメントをいったん締めくくった。
これを受けてSNS上では《被害女性よりも加害者側をかばうコメントはどうかしてる》《元吉本だから擁護してんのか?》《言われ損って取材を受けた被害女性に失礼》といった批判が寄せられていた。
「問題発言が飛び出す10分前にも、木下から強圧的なメールが届いたにもかかわらず、自宅に行ってしまった被害女性について『部屋まで行ってしまうものなのかな』と疑問を呈していました。そして吉田は売れない時代にネタ番組のディレクターからパワハラを受けたエピソードを展開。ディレクターから鍋のお湯をかけられて『つっこめ』と言われるも『いらんわ』と真っ向から抵抗できたようで、『それができへんのはどうなのか』『どう教育すればいいのか』と話していましたが、この発言にも《教育ってなんで被害者を教育しなくちゃいけないの?》《教育するのは加害者だろ!》といったツッコミの声があがっていました」(ネットウォッチャー)
最後の出演ということもあって、言いたいことは言い切りたかったのだろうか。それにしても、あまりに加害者寄りの発言に、多くの視聴者から反感を買ってしまったようだ。
(石川ともこ)