国際政治学者の三浦瑠麗氏が、新型コロナウイルスの感染対策に不満を漏らした。三浦氏といえば、1月28日放送の討論番組「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)で、「普通の医者がコロナを怖がりすぎている」と発言し、物議をかもしたことは記憶に新しい。
その三浦氏が苦言を呈したのが2月20日更新のツイッター。ウイルスや菌を除菌すると謳うクレベリンの発売元である大幸薬品が、2021年12月期の決算で最終損益が95億円の赤字だったという日本経済新聞の記事をリンクし、「クレベリンはそりゃそうだろうと思うけど、とにかく感染対策っていうのは、『根拠はともかく過剰であればあるほど良い』わけではないはず」と持論を示した。
大幸薬品はコロナ禍の中、クレベリンを大幅に増産したが、大量に売れ残ったのが赤字の一因と見られている。また、消費者庁は今年1月、クレベリンの一部製品について「空間に浮遊するウイルス・菌を除去」といった表示に合理的根拠がないとして、表示取りやめなどを命じる措置命令を出した。
クレベリンはともかく、フォロワーの関心を引いたのは先のツイートに続く一文だった。「スーパーとか大規模店に入るときにひたすら噴霧の中通らされる仕掛けからまずやめてほしい」と、一部の感染対策に我慢ならないようだ。
ところが、コメント欄には意外な反応が…。「噴霧の中を通るって小学校の時プールの前のシャワーの感じかな? 見てみたいので今度動画お願いしますね」「噴霧の中ってバルサンのような感じでしょうか。私の生活圏にはないので興味があります」と、一部のフォロワーは〝噴霧〟という表現にピンときていないようだった。
「三浦氏のツイートのように、人が通るとセンサーが反応しミスト状の除菌剤が噴霧されるシステムがありますが、あまり一般的ではないようです。ただ、三浦氏の言うように、厚労省も消毒液を噴霧しての空間除菌、とくに消毒効果を有する濃度の次亜塩素酸水を吸い込むことは推奨しない、としています」(週刊誌記者)
三浦氏が噴霧を浴びたのはどこだろうか。
(石田英明)