スポーツ用品大手の独「アディダス」は2月9日、公式ツイッターに新しいスポーツ用の肌着のプロモーションとして女性25人のバストの先端が写った画像を掲載した。これに驚きの声があがる一方、称賛の声も少なくない。
同社はツイッターで「あらゆる形とサイズの女性の胸はサポートと快適さを得るに値する」とした上で、商品について“43のスタイルに対応しているので、誰でもがぴったりと合うものを見つけることができる”と説明。縦5列、横5列で25人の様々な人種、年齢の女性の胸の画像を掲載している。
スポーツ肌着の宣伝であるにもかかわらず、商品画像はまったく使用されておらず、また25人の女性のバストの先端が処理なくそのまま掲載されていることから、世界中のネットユーザーから《多くの注目を集めるために女性のバストの写真を利用していて不適切だ》《この写真を見てリンクをクリックするのは女性よりも男性の方が多いのではないか？》といった否定的な意見も見られたが、一方で《どんな女性の胸にも対応できるというメッセージがシンプルに伝わる素晴らしい広告》《最近は何かと扇情的だ差別的だと広告を批判する意見も多いが、これは女性の悩みに対応した正しいものだ》との声も出るなど賛否両論だ。
「この宣伝が投稿された当初は、ツイッターに固定表示されていたことから、410万人以上のフォロワーの多くがバスト画像を目にしたのではないでしょうか。最近の広告では色々なことに配慮しすぎてメッセージが薄れてしまっているものも少なくないので、こうした挑戦的なものは当然ながら注目を集めますよね。米CNNの取材に対して独アディダスは“女性の胸がいかに多様であるかを示した”と明確な意図を説明しており、ここまで話題を呼んだ展開は思惑通りといったところでしょう」（広告プランナー）
日本では考えられない広告手法だが、読者諸兄姉はこの広告を見て、どう感じるだろうか？
（小林洋三）
*写真はイメージです
