「一歩一会」をテーマにタレントの高田純次が散歩を楽しむテレビ朝日系「じゅん散歩」。高田が街中で繰り出すテキトーなボケが好評で、2015年秋の放送開始から1500回以上を数える。11月14日と15日の放送では、40年以上交流のある俳優・柄本明をゲストに下北沢を探索したが、21日の放送に登場したのはサッカー元日本代表の内田篤人。六本木1丁目を舞台にサッカーW杯カタール大会ゆかりの地を訪ねた。
日本代表が初戦でぶつかるドイツにちなんで、2人が訪れたのはドイツ料理のお店。シェフが腕を振るうチキン料理に舌鼓を打った内田は「相手の膝がとろけちゃうようなドリブルなんで、メッシ」などと話しながら、その味を称賛していたのだが…。
その後、どこに行くか話していたところ、内田は神妙な面持ちで「それがですね、ちょっとこの後、仕込みがありまして…1回、席をはずさせていただきたい」とまさかの“途中退場”を直訴。これに高田は「じゃあ僕、その間、そのへんで一服してきますわ」とボケをかまして笑いを誘うも、内田は「じゃあ、すみません。仕込みに行ってまいります」と高田を置いて店を後にしてしまった。
SNS上では《内田さん本当に出ていっちゃった》《高田純次を置いてどこへ?》といったリアクションが寄せられていたが、番組はゲスト抜きで進行していく。ドイツ料理店のシェフのすすめで高田が次に向かったのは、隣のビルにあるアディダスの本社。シェフによると、今回のワールドカップにボールや日本代表ユニフォームを提供しているという。まさにサッカーW杯期間中、内田と訪れるにはうってつけのスポットだったのだが…。
「内田さんが途中で画面から消えたのは、やはりアディダス本社に入れない事情があったのでは?」
とは海外事情に詳しいスポーツライター。その後の番組内容と照らしてこう続ける。
「アディダス本社のショールームで、高田さんは大はしゃぎ。日本代表のユニフォームに袖を通すと、サッカーボールでバスケット風のドリブルを見せて笑いを誘っていました。内田さんがいればもっと盛り上がったはずですが、引退する20年シーズンまで在籍していた鹿島アントラーズのユニフォームはナイキ社製で、現在もアンバサダーを務めるドイツ・シャルケはイギリスブランドのアンブロ社製を採用しています。さすがにテレビ番組でアディダス製品があふれる本社に足を踏み入れるわけにはいかなかったのでは…。番組はゲスト不在という不自然な形で進行していましたが、サッカー関連ビジネスの厳しさを改めて思い知らされました」
画面から消えた内田は11月23日放送回に出演予定。いったいどんな“仕込み”をして高田を待つのか、放送をチェックしてほしい。