東京地裁や山手線にも…都内に出没する「ノーマスク集団」の正体

「先日、東京地裁で裁判を傍聴しようとしたら、傍聴席に1人だけノーマスクの男がいたんです。入り口には『マスクのご着用にご協力ください』という貼り紙が掲示されているにもかかわらず、そんな要請は無視。すぐに裁判官が『お願いできませんか?』とマスクを着用するよう依頼したのですが、男は『しません』と拒否。結局、そのまま裁判が行われました」(裁判ウォッチャー)

 去る1月13日には東京地裁に「ノーマスク集団」が押し寄せる異常事態が発生していた。この日、新型コロナウイルスワクチンの特例承認の取り消しなどを求める訴訟の裁判が行われ、傍聴券を求めておよそ200人が指定場所に集まったそうだが…。

「ワクチン反対派と見られる傍聴希望者の大半はマスクを着けておらず、職員はフェイスガードにマスクで対応していました。裁判所内では撮影・録音は禁止されていますが、現状ではマスクの不着用を理由に入場を制限することはできません。もっとも、この日は裁判所があらかじめ他の裁判の日程を調整して、午前中の裁判はこの一件のみ。ノーマスク集団の動向が、これだけ司法の場に混乱を招くとは…」(裁判ウォッチャー)

 東京地裁だけではない。1週間でのべ1500万人以上が利用するJRの山手線にもノーマスク集団の出没が懸念されているという。

「計画されていたのは1月16日。渋谷駅前で集合して、ノーマスク状態で山手線を一周しようというもの。主催者とおぼしきツイッターアカウントでは、『子供にワクチンを打たせない』などと書かれているので、反ワクチンの一派であることは明らか。ただ、この山手線一周デモに関しては、受験シーズンということもあって『受験生に感染させたらどうすんだ』『共通テストの日にデモやって何が子供のため?説得力ゼロ』『威力業務妨害で通報しますよ』といったコメントが殺到する事態となっています」(社会部記者)

 1月13日には全国の新型コロナ新規感染者が4カ月ぶりに1万8000人を超えた。感染拡大と示し合わせるかのように、ノーマスク集団の活動頻度が増している。

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