JR東日本が9月17日、山手線と京浜東北線を11月16日に一部運休すると発表した。山手線は始発から16時ごろまで上野駅と大崎駅の間で運休。京浜東北線は終日、品川駅から田町駅までが運休になる。快速運転は行われない。
どちらも東京の大動脈となる路線で、土曜日とはいえ多くの利用客に影響を及ぼすと見られている。山手線が運休するのはJR東日本が誕生してから初めて。なぜそんな大掛かりな運休が行われるのか。理由は来年春に暫定開業する「高輪ゲートウェイ駅」の線路切り替えのためだ。
「高輪ゲートウェイ駅ができるのは、田町駅と品川駅の間、品川駅から北に900㍍の地点です。ここには以前、車両の留置や整備点検をする品川車両基地がありました。15年に上野東京ラインが開通し、ここに車両を置いておく必要がなくなったため、大幅に縮小された。そこで新駅を作ることになりました」(鉄道ライター)
新駅開業とはいえ、山手線をほぼ1日、京浜東北線をまる1日運休する必要があるのだろうか。
「時間がかかるのは、山手線と京浜東北線を現在の位置から東に約200メートル移動するためでしょう。高輪ゲートウェイ駅に合わせるために、線路の移動が必要になる。安全性の確認などを含めると、どうしても時間がかかってしまうんです」(前出・鉄道ライター)
高輪ゲートウェイ駅の前に開業したのは西日暮里駅で、1971年のこと。49年ぶりの新駅誕生だけに、線路の切り替えに時間がかかるのも仕方がないことなのかもしれない。