丸亀製麺の値上げに「もっと強気に出ていい」好意的な声が相次ぐワケとは

 うどんチェーン大手の「丸亀製麺」が、1月12日から一部商品の値上げを実施した。普段、ネット上では商品の値上げに対して厳しい意見が散見されるが、今回の値上げに対しては好意的意見も多く投稿されていた。そのワケとは?

「看板商品である『釜揚げうどん』や、昨年から発売され大ヒットしている『丸亀うどん弁当』の価格は据え置かれたものの、『かけうどん』や『ぶっかけうどん』『ざるうどん』の並が20円、『とろ玉うどん』『肉うどん』の並が30円値上げとなり、並から大サイズへの変更はプラス110円からプラス120円へと10円値上げされるなど、多くの商品が値上げの対象となっています」(フードライター)

 新型コロナウイルスの感染拡大による流通の混乱や食材の価格高騰によって牛丼大手3社がこぞって値上げするなど飲食チェーンの値上げが止まらないが、今回の丸亀に対してネット上では《材料費や光熱費が値上がりしてるから値上げは残念だけど当然。従業員の賃金が下げられたり、ステルス値上げされるより全然いい》と理解を示す声が多く、《物の値段は上がり、最低賃金ですら上がっているのに商品の値段だけ据え置きはさすがにおかしい。飲食店はもっと値上げしてもいいと思う》《日本は飲食店の料理が安すぎる。10円や20円じゃなくて100円、200円上げてもいいと思う》などもっと値上げするべきという意見も見られる。

「商品の値上げを後押しするような意見が増えているのは、日本人の平均賃金が20年以上横ばいとなっている現状に嫌気が差しているからではないでしょうか。賃金が上がらないことと並行して日本はずっとデフレ状態にありますから、物価が上昇すれば賃金上昇につながると期待している人も多いのです」(経済評論家)

 賃金は上がらず物価だけが上がっていく状況の流れが、何とか変わって欲しいものだ。

(小林洋三)

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