立憲民主党の泉健太新代表は17日午前の定例会見の際、臨時国会の予算委員会での質疑が「迫力不足では?」と指摘する記者に「(国会は)プロレスではなく真剣勝負ですから」と反論。これが大きな波紋を呼んでいる。
「レスラーが互いに技を出し、受けることでお客を魅せるという点では真剣そのもの。明らかにプロレスを下に見ており、引き合いに出したのは泉代表の失言」(大手紙政治記者)
ネット上でも《(元国会議員でプロレスラーの)馳先生に激怒されますよ》や《プロレス好きを敵に回す表現だな》《プロレスの方がよっぽど真剣》《現役時代の長州力が聞いたらキレそう》などコメントが殺到して炎上している。
政界でも現役レスラー・今井礼夢の母親で、元SPEEDメンバーの自民党・今井絵理子参議院議員は、「命懸けで試合に臨む選手たちの姿を間近に見てきました。プロレスも真剣勝負です」と苦言を呈している。
ちなみに立憲民主党といえば、大のプロレスファンで会場にもたびたび足を運んでいる元首相の野田佳彦衆議院議員が最高顧問。しかも野田氏、今井氏の両議員は、プロレスを含む格闘技を支援するために超党派で組織された「格闘技振興議員連盟」の会員だ。
あまりの反響の大きさに泉代表もマズいと思ったのか、17日夕方に《プロレスラーの皆様、そしてプロレス愛好者の皆様、変な例えをしまして、すみません! 私もプロレス好きなのに…。お詫びいたします!》とツイッターで謝罪している。
「スポーツ紙やネットニュースが大きく取り上げ、就任から日が浅く知名度に欠ける泉代表を今回の件で知った有権者は多い。47歳と若く、党の新しいリーダーとして期待されたが思わぬ形でミソが付いてしまった」(同)
野党第一党ながら10月の衆院選では、13議席を失った立憲民主党。今回の失言が党支持率のさらなる低下を招かなければいいが…。