「ガッテン!」終了報道に視聴者猛反発、“みずほ出身”NHK会長の経営手腕を問う声も

 NHKの人気長寿番組「ガッテン!」が来年3月で終了すると、12月9日発売の「週刊文春」が伝えた。前身の「ためしてガッテン」がスタートしたのは1995年3月。27年の長い歴史に幕を下ろすことになった。

 同番組は、落語家の立川志の輔と同局の小野文恵アナウンサーが司会を務め、食や健康、住まいなど身近な話題を科学的に分析し、生活に役立つ情報を伝えてきた。最近では、12月1日放送の剃り残しを防ぐカミソリの使い方を紹介した回の平均世帯視聴率は10.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と2桁を記録し結果も残している。長年、安定した数字を記録しているのも人気の証だ。

 しかし「文春」によると、元みずほフィナンシャルグループ会長で現NHK会長の前田晃伸会長が打ち出したNHK改革の一環で、番組終了が決定したという。同誌の直撃に前田会長は打ち切りの指示は否定し、面白いと評価しながらも〝長く続くとマンネリ化する。常に新しいのは出さないと〟と意味深な発言を残した。

 前田会長が危惧するマンネリ化だが、ネットでは「視聴率を稼げる番組を切るという改革は意味がわからない」「がっかりするような新しい番組より、古くても面白い番組がいい」と異なる見解を示した。また、前田会長がみずほフィナンシャルグループ会長に就任直後、大規模なシステム障害を起こしたことから「なぜ、そんな人がNHKの会長になれるのか」「経営失格の人がいい番組を片っ端から打ち切るとは。やめるなら紅白でしょ」「NHKの改革ができるの?」といった疑問の声も出ていた。

「放送終了が報道されて視聴者が異議を唱えたことで、改めて『ガッテン!』の人気の人気の高さがわかる結果となりました。多少のマンネリ化はあるかもしれませんが、16年に放送されたNASA直伝の〝30分に1度立ち上がる〟だけで若返ることができるなど、簡単でありながら科学的に証明されたメソッドをいくつも紹介してきて、飽きがきません。番組終了にあたり、視聴者は〝ガッテン!〟承知の助とはいかないでしょう」(テレビ誌ライター)

〝ガッテン!〟したのは前田会長だけかも。

(石田英明)

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